
子どもが2歳頃から始まる「イヤイヤ期」。成長過程に欠かせない大切な時期とはいえ、毎日の「イヤ!」に悩まされるママやパパも多いのではないでしょうか。
特に「片付け」は、イヤイヤスイッチが入りやすい場面のひとつ。でも、実は空間づくりを工夫することで、子どもが自ら「片付けたい!」と思えるようになるんです。
この記事では、インテリアコーディネーターであり子育て住空間コンサルタントでもある今西千登瀬が、イヤイヤ期でも楽しく片付けができる空間づくりのコツをアドバイスします。
日々子育てに奮闘するママ・パパに寄り添いながら、実践しやすいアイデアをたっぷりお届けします!
イヤイヤ期とは?なぜ片付けを嫌がるの?

まずは、イヤイヤ期の子どもたちの心理を理解することが大切です。イヤイヤ期は「自分でやりたい!」という自我の芽生えが原因。まだうまくできないことも多い時期なので、失敗したり思い通りにならないことで「イヤ!」と反発するのです。
特に片付けは、
- 何をどこにしまえばいいのかわからない
- 大人の指示通りに動くのがイヤ
- 片付けそのものがつまらない
など、イヤイヤの原因がたくさん。
つまり、子どもが「自分でできた!」と思える環境を作ってあげれば、片付けのハードルはぐっと下がるのです。
『自分でできた!』を育てる片付け空間づくり5つのコツ
1. 「見える収納」で子ども目線を意識する

おもちゃ箱に何でもかんでも放り込む収納は、イヤイヤ期の子どもには難易度が高め。
そこでおすすめなのが、**「見える収納」**です。
例えば、
- 中身が見える透明ケースを使う
- ラックに並べて置く
- ラベリングしてイラストを貼る
子どもが一目で「どこに何をしまうか」がわかると、自分で片付ける意欲が湧きます。
2. 収納スペースは低い位置に

子どもの手が届かない高い棚にしまうと、「片付ける=大人に頼る」になりがち。
収納は子どもが無理なく手が届く高さに設定しましょう。
おすすめは、子どもの身長に合わせたオープンシェルフや、床に近いカゴ収納。
自分で「できた!」と実感できると、自然と片付けが楽しくなります。
3. 「片付けゲーム」で楽しく習慣づけ

片付けを「やらされること」から「遊び」に変えるのも効果的!
例えば、
- タイマーをセットして「○分でできるかな?」チャレンジ
- 色別におもちゃを仕分ける「色集めゲーム」
- ぬいぐるみたちに「おうちに帰ろうね」と声かけする
**片付け=楽しい!**というイメージを育てましょう。
4. 数を減らして「選びやすい」空間に

おもちゃや絵本が多すぎると、子どもはどこから手をつけていいかわからず、イヤイヤの原因に。定期的に数を絞って、「出していいもの」だけを置く仕組みにしましょう。
- 季節ごとにおもちゃをローテーション
- 使っていないものは一時保管してリフレッシュ
選びやすく、片付けやすい環境が子どもの自立を助けます。
また必要なおもちゃをレンタルできるサブスクを活用するのもおすすめ。

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5. 成功体験をほめて自己肯定感アップ!

最後に一番大切なのは、できたことをしっかりほめること。
「すごいね!」
「自分でできたね!」
「ママ(パパ)助かったよ!」
たとえ完璧じゃなくても、「自分でやった」というプロセスを認めることが、自己肯定感を育み、次への意欲につながります。
イヤイヤ期の片付けでやってはいけないNG行動

ついイライラしてしまいがちなイヤイヤ期。でも、次の行動は逆効果なので注意しましょう。
- 無理やり片付けさせる
- できなかったことを責める
- 大人が全部片付けてしまう
- 片付けを脅しや罰に使う
子どもが「片付け=イヤなもの」と思い込んでしまうと、後々ますます大変に。
あたたかく見守りながら、自分のペースでできる環境を整えましょう。
まとめ|『自分でできた!』を育てる空間づくりでイヤイヤ期も楽しく
イヤイヤ期の片付けは、大人にとっても忍耐が試される場面ですが、
空間を少し工夫するだけで、子どもは驚くほど変わります。
ポイントは、
- 見える収納
- 手が届く高さ
- 遊び感覚
- 物の量を絞る
- 成功体験をほめる
「自分でできた!」の積み重ねが、子どもの自信と自立心をぐんぐん育ててくれます。
イヤイヤ期は永遠には続きません。今しかないこの大切な時期、楽しく乗り越えていきましょうね♡

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