子どもが健やかに育つ住まいとは、決して“子どもだけのための空間”ではありません。
子育てをしているママ・パパ自身が「ほっとできる」「気持ちを立て直せる」スペースを持つことで、家庭全体の雰囲気がやさしく変わっていきます。
そんな視点からご提案したいのが、《親の気持ちスペース》です。

気持ちスペースとは「心を戻す小さな場所」

家事・育児・仕事に追われる毎日のなかで、ふと立ち止まって「自分に戻れる」時間や場所は、思っている以上に大きな意味を持ちます。
大げさなリフォームは不要。1畳ほどのスペースでも、心を整えるには十分です。

親の“気持ち”を置ける場所をつくるという視点

家の中に、ほんの少しでいいので「自分の気持ちに戻れる場所」があると、毎日のストレスがやわらぎます。
それが、私たちが提案する『親の気持ちスペース』です。
たとえば──

  • 朝、子どもが起きる前に飲む一杯のコーヒーを楽しむ窓辺
  • 育児の合間に深呼吸できる、お気に入りのアロマが香るコーナー
  • 誰にも邪魔されない5分だけの“読書椅子”
  • 趣味の道具をしまっておける棚や、手帳を開く小さな机

こうしたスペースは「何をする場所か」ではなく、「どんな気持ちでいたいか」でつくるのがポイントです。

作ってよかった「親の気持ちスペース」実例

◎ 窓辺のリセットコーナー(30代ママ/3LDKマンション)

「リビングの窓際に小さなアームチェアを置いて、朝の5分間だけコーヒーを飲む時間を習慣に。夜泣きの時期、ここで気持ちをリセットすることで、子どもにもやさしく接することができました」

◎ 寝室に置いた“私だけの読書椅子”(40代パパ/戸建て)

「寝室の隅に椅子と読書灯をセット。子どもが寝静まったあと、1冊の本を読むことで、仕事のストレスや子育ての悩みも整理できるように。翌朝の自分がちょっと違います」

◎ トイレ前の香りスペース(共働き夫婦/2LDK)

「脱衣所横の壁にアロマディフューザーと植物を置いた小さな棚を設置。朝のバタバタの中でも、ふと通るたびに癒されます。スペースが限られている家こそ、こういう“視覚リセット”が効きます」

家のどこにつくればいい?

リビングの一角
 → 小さなラグと椅子、読書灯があるだけで“自分の場所”に。

寝室の隅
 → 家族と離れて、静かに自分と向き合える空間に。

廊下や階段下
 → 通路もアイデア次第で癒しのコーナーに変身。

視線が抜ける位置
 → 窓からの光や景色も、気持ちを整える大切な要素。

気持ちスペースがあると、子どもにも良い影響が

親が自分の気持ちを整えられると、子どもに対するまなざしや声かけがやさしくなります。
「叱るつもりじゃなかったのに怒鳴ってしまった…」という罪悪感は、親を苦しめ、家庭の空気をピリつかせてしまうことも。

でも、たった数分でも「自分の気持ちを感じる時間」を持てると、不思議と落ち着きを取り戻せるもの。
子どもはそんな親の“心の余裕”を敏感に感じ取ります。
だからこそ、親のメンタルケアの視点からも、こうしたスペースはとても大切なのです。

まとめ|親の気持ちが整えば、家庭があたたかくなる

「子どものために家を整える」── それももちろん大事。
でも、親がほっとできる空間があることで、自然と声のトーンがやわらぎ、笑顔が増え、子どもが安心できる環境になります。

1畳のスペースが、家族みんなを笑顔にする。
あなたの家にも、そんな“気持ちの居場所”をつくってみませんか?

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子育て住空間コンサルタント 今西千登瀬

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投稿者について

住まいから幸せをサポート不動産屋いまちゃんこと今西千登瀬です。
自身の子育て経験と約1万人の住まいコンサルティングの経験を活かし
子育て住空間コンサルタントとして活動中です。

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