「実家が空き家になったけれど、どうしたらいいのか分からない」
「相続した家を持っているけれど、自分では使う予定がない」
「古い家だから、売るしかないと思っている」
もし、そんな空き家をお持ちなら、少しだけ立ち止まって考えてみませんか?
その空き家、本当に「売る」しかないのでしょうか?
私は不動産の仕事を通じて、たくさんの住まいを見てきました。
だからこそ思うのです。空き家は、ただ「人が住んでいない家」ではありません。
そこには、土地があり、建物があり、地域とのつながりがあり、
そして新しい暮らしや事業を生み出す可能性があります。
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東京都も「空き家を活かす」方向へ

東京都では、空き家を地域の資源として活用するための取り組みが進められています。
令和8年度には、空き家活用に関する注目すべき事業として、
「東京都若者応援空き家活用支援事業」
「東京都空き家ポテンシャル発掘支援事業」があります。
若者の挑戦を応援する空き家へ
「東京都若者応援空き家活用支援事業」は、空き家を活用して、
若者の活動や挑戦を支える住宅・施設などを整備する民間事業者等を支援する事業です。
例えば、
・若者が暮らすシェアハウス
・若者の活動拠点
・起業や新しいチャレンジを応援する場所
など、空き家を「若者の未来を応援する場所」として活用することが考えられます。
令和8年度は、改修工事費について補助率2/3、1棟あたり350万円を上限とし、
耐震改修を行う場合には上乗せがあります。
ただし、ここで注意したいのは、
「空き家を持っていれば、所有者が直接補助金をもらえる」という制度ではない
ということ。空き家を活用する事業者等の取り組みを支援する制度です。
空き家には「地域の課題を解決する力」もある
もう一つ注目したいのが、
「東京都空き家ポテンシャル発掘支援事業」です。
こちらは、空き家を地域の資源として活用し、
・地域課題の解決
・地域の活力向上
・住宅施策上の課題への対応
・シェアハウスなどの供給
につなげる取り組みを支援するものです。
つまり、「空いている家をどうするか」ではなく、
「その空き家を使って、地域に何ができるか」という発想です。
例えば、
「若い人が暮らせる場所にできないか?」
「子育て世帯を支える場所にできないか?」
「地域の交流拠点にできないか?」
「小さな事業を始めたい人の拠点にできないか?」
そんな視点から空き家を見ることで、新しい可能性が見えてくることがあります。
では、空き家をどうすればいい?
ここからが大切です。
空き家をお持ちだからといって、
必ず「活用」しなければいけないわけではありません。
大切なのは、売却・賃貸・活用を比較して、
その家と所有者に合った選択をすること。
私は、空き家についてどうしようと思ったら、
まず次の5つのステップで考えることをおすすめします。
STEP1 まず「空き家の現在地」を確認する
最初に確認するのは、
その建物が今どんな状態なのか。
です。
築年数は?
建物の傷み具合は?
耐震性は?
土地・建物の権利関係は?
接道状況は?
再建築は可能?
境界は明確?
設備は使える?
相続登記は済んでいる?
こうした基本的な情報を整理しないまま、
「リフォームして貸そう!」と考えるのは危険です。
まずは、その空き家の現在地を知ること。
ここがスタートです。
STEP2 「売る・貸す・活用する」を比較する
空き家の選択肢は、一つではありません。
■売る
今後使う予定がなく、維持管理の負担も大きいなら、
売却が合理的な場合があります。
■貸す
住宅として需要が見込めるなら、
必要な修繕を行って賃貸する方法もあります。
■活用する
住宅以外の使い方も含めて、
地域や社会のニーズに合わせた活用を考える方法です。
例えば、
シェアハウス
店舗
事務所
地域交流スペース
若者の活動拠点
子育て支援の場所
など。
重要なのは、「どれが一番儲かるか」だけで決めないこと。
所有者の年齢や家族構成、将来の相続、管理の手間、
投資できる金額、地域の需要まで含めて考えることです。
STEP3 その空き家に「何ができるか」を考える
ここが、私が特に大切にしたいところです。
例えば、
駅から遠いから売れない。
築年数が古いから貸せない。
小さな家だから使い道がない。
本当にそうでしょうか?
視点を変えてみます。
■駅から少し離れている
↓
静かな環境を求める人には魅力になるかもしれない。
■築年数が古い
↓
リノベーションで個性的な空間にできるかもしれない。
■」昔ながらの間取り
↓
地域のコミュニティスペースとして活かせるかもしれない。
■小さな建物
↓
小規模店舗や事務所に向いているかもしれない。
つまり、「欠点」だと思っていたものが、
活用方法によっては「個性」になることがあります。
STEP4 使える制度や専門家を確認する
活用の方向性が見えてきたら、
補助制度を利用できる可能性がないかを確認します。
東京都の制度だけではありません。
区市町村によっても、空き家、耐震、改修、地域活動などに関する制度が
用意されている場合があります。
ただし、「補助金があるから、この方法にしよう」ではありません。
まず、「この空き家をどう活かしたいのか」を考える。
そのうえで、使える制度があるかを確認する。
この順番が大切です。
また、建築・相続・税務・法律など、専門的な判断が必要になる場合には、
それぞれの専門家と連携して進めることも重要です。
STEP5 「その家だからできる未来」をつくる
最後に考えたいのが、
この空き家だからできることは何だろう?
ということです。
私は、ここに不動産の面白さがあると思っています。
同じ築50年の家でも、立地が違えば可能性は変わります。
同じ広さの家でも、所有者の想いが違えば
活用方法は変わります。
そして、地域が何を必要としているのか
によっても、答えは変わります。
だから、空き家活用に「正解」は一つではありません。
空き家は「負動産」と決めつける前に
空き家になると、
固定資産税がかかる。
管理が必要になる。
建物が傷んでいく。
近隣への配慮も必要になる。
相続すれば、家族の間で管理や処分について
話し合わなければならないこともあります。
だからこそ、
放置することはおすすめできません。
でも、「空き家=負動産」
と決めつけてしまうのも、私は違うと思っています。
その家には、
誰かの思い出があり、
誰かの暮らしがあり、
そしてこれから誰かの人生を支える可能性があります。
「売る」だけではない不動産相談を
東京ファンライフ不動産では、
「この空き家、売れますか?」
という相談だけではなく、
「この空き家、何かに活かせませんか?」
という相談にも向き合っていきたいと考えています。
まずは、
・空き家の現状を確認する
・権利関係や建物の状態を整理する
・売却した場合を考える
・賃貸した場合を考える
・活用した場合を考える
・地域のニーズを考える
・利用できる制度を調べる
そして、
所有者様にとって、どの選択が一番よいのかを一緒に考える。
それが、これからの不動産会社に求められる役割だと思っています。
あなたの空き家にも、まだ「未来」があるかもしれません。
もし今、
「実家が空き家になっている」
「相続した家をどうすればいいか分からない」
「長年使っていない家がある」
「売却するか迷っている」
「古いから活用できないと思っている」
そんな状況なら、
すぐに結論を出す必要はありません。
まずは、その家を一緒に見てみませんか?
「売る」
「貸す」
「活かす」
その可能性を一つずつ整理してみましょう。
空き家を眠らせたままにするのではなく、
誰かの暮らしを支える場所へ。
誰かの夢を応援する場所へ。
地域の未来をつくる場所へ。
あなたが受け継いだその家にも、
まだ知らない可能性があるかもしれません。
空き家の未来を、一緒に考えます。
東京ファンライフ不動産
生活提案型不動産エージェント
今西千登瀬
