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今西千登瀬の「住まいの判断力」講座 Vol.4住宅ローン「借りられる金額」と「返せる金額」は違う|人生を苦しくしない資金計画

による tokyofunliferealty
2026年8月26日 2 最小読了時間
0

「この年収なら、これくらい借りられます」

住宅購入を考え始めると、金融機関やシミュレーションサイトなどで、借入可能額を目にすることがあります。

でも、ここで一度立ち止まって考えてほしいのです。

「借りられる金額」と「自分たちが無理なく返せる金額」は、本当に同じでしょうか?

私は、住まい選びにおいて大切なのは、

「いくら借りられるか」ではなく、

「その住宅ローンを抱えながら、どんな暮らしを続けたいのか」を考えることだと思っています。

Table of Contents

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  • 住宅ローンは、そもそも何のためにあるのでしょうか?
  • 「借りられる額」を基準に家を選ばない
  • 住宅ローンを組む前に考えたい「5つの前提条件」
  • 「50年ローン」も、年数だけで良し悪しを決めない
  • 「資産になる家」より先に「暮らし続けられる家」
  • 住宅ローンは「人生を縛るもの」ではなく「暮らしを支える手段」
  • 「住まいの判断力」とは、未来の自分を想像する力
  • まとめ
  • 次回予告|Vol.5

住宅ローンは、そもそも何のためにあるのでしょうか?

住宅ローンは、マイホームを購入するために必要な資金を金融機関から借り、長期間にわたって返済していく仕組みです。

つまり本来の目的は、

「住む場所を確保するための資金を、時間をかけて返済すること」

にあります。

住宅ローンそのものが悪いわけではありません。

むしろ、住宅を一括で購入できない人にとって、現在の暮らしを始めるための大切な選択肢です。

ただし、住宅ローンを組んだ瞬間から、その返済は毎月の家計に組み込まれます。

だからこそ、

「家を買えるか」だけではなく、

「その家に住みながら、どんな人生を送りたいか」

まで考える必要があります。

「借りられる額」を基準に家を選ばない

住宅ローンの審査では、年収や勤続年数、他の借入などから、借入可能額が算出されます。

しかし、金融機関が「貸せる」と判断する金額と、あなたの家庭にとって「安心して返せる」金額は別のものです。

たとえば、

・子どもの教育費

・車や家電などの買い替え

・旅行や趣味

・老後への備え

・住宅の修繕費

・固定資産税

・マンションなら管理費・修繕積立金

・将来的な働き方の変化

こうした支出も、住宅ローンと一緒に考えなければなりません。

家を買った後の生活まで含めて、住宅予算を考える。

これが「住まいの判断力」の大切なポイントです。

住宅ローンを組む前に考えたい「5つの前提条件」

住宅ローンを検討するとき、私は次の5つを確認してほしいと思っています。

① 現在の収入だけでなく、将来の収入も考える

今の収入が、この先も同じとは限りません。

転職、独立、退職、働き方の変更など、人生にはさまざまな変化があります。

「今払える」だけではなく、

「収入が変わっても返済を続けられるか」を考えます。

② 住宅費以外の生活費を削りすぎない

住宅ローンを優先するあまり、

「旅行に行けなくなった」

「子どもの習い事を諦めた」

「趣味にお金を使えなくなった」

となってしまったら、本末転倒です。

住まいは人生を豊かにするためのものであり、人生そのものではありません。

③ 住宅ローン以外の住居費も見る

住宅購入にはローン以外にもお金がかかります。

戸建てなら将来的な修繕費。

マンションなら管理費・修繕積立金・駐車場代など。

さらに固定資産税などもあります。

「毎月のローン返済額=住居費」ではない

という視点が重要です。

④ 金利上昇などのリスクも考える

変動金利を選択する場合には、金利が変動する可能性があります。

「今の返済額なら大丈夫」だけではなく、

返済額が変わった場合にも家計が耐えられるか

を確認しておきたいところです。

⑤ 「売ればいい」を最初から前提にしない

「将来売ればいいから、今は少し無理をしても大丈夫」

という考え方には注意が必要です。

不動産の価格は、将来必ず上がるとは限りません。

売却時の市場環境や物件の状態、立地、築年数などによって、結果は変わります。

住むために買うのか。

将来売却することも想定して買うのか。

目的を明確にすることが大切です。

「50年ローン」も、年数だけで良し悪しを決めない

長期の住宅ローンが注目される中で、

「50年ローンだから危険」

「月々の返済額が安いからお得」

と、期間だけで判断するのも適切ではありません。

重要なのは、

なぜ長期ローンを選ぶのか。

そして、そのローンをどう返していくのか。

ということです。

返済期間を長くすることで月々の負担を抑えられる一方、総返済額や将来の家計、定年後の返済なども考える必要があります。

また、

「最後まで返済することを前提にするのか」

「途中で売却する可能性があるのか」

という出口についても、購入前に考えておきたいところです。

「資産になる家」より先に「暮らし続けられる家」

最近は、

「資産価値が高い」

「値上がりする」

「将来売却できる」

といった情報も多く見かけます。

もちろん、資産性は住まい選びの重要な要素のひとつです。

しかし、

資産価値を優先するあまり、毎日の暮らしが苦しくなってしまったら?

それでは、住まいの目的から少し離れてしまうのではないでしょうか。

私は、

「資産になるか」だけではなく、

「ここで自分らしく暮らせるか」

を大切にしたいと思っています。

 

住宅ローンは「人生を縛るもの」ではなく「暮らしを支える手段」

住宅ローンを組むこと自体が、良い・悪いという話ではありません。

大切なのは、

住宅ローンを目的にしないこと。

家を買うことがゴールではなく、

その家で家族とどんな時間を過ごしたいのか。

どんな働き方をしたいのか。

どんな老後を迎えたいのか。

何にお金を使って人生を楽しみたいのか。

そこから逆算して、住宅予算を考えてほしいのです。

「住まいの判断力」とは、未来の自分を想像する力

住宅購入は、人生の中でも大きな選択です。

だからこそ、

「今、買えるか」

「いくら借りられるか」

「周りの人が買っているか」

だけで判断するのではなく、

「この選択をした10年後、20年後の自分は幸せだろうか?」

と考えてみてください。

住まいの正解は、誰かが決めてくれるものではありません。

市場にも、専門家にも、金融機関にも、それぞれの役割があります。

でも最後に、

「この暮らしを選びたい」

と決めるのは、自分自身です。

まとめ

住宅ローンを考えるときに大切なのは、

「いくら借りられるか」ではなく、

「いくらなら無理なく暮らし続けられるか」。

そして、

「家を買うこと」ではなく、

「その家でどんな人生を送りたいのか」。

住宅ローンは、住むための手段です。

人生を豊かにするはずの住まいが、人生を苦しくするものにならないように。

数字だけではなく、自分の暮らしと未来から住宅ローンを考える。

それも、私が考える「住まいの判断力」のひとつです。

次回予告|Vol.5

「持ち家=安心」は本当?資産価値だけでは測れない、住まいの価値

次回は、住宅の「資産価値」と「暮らしの価値」をテーマに、

自分にとって本当に価値のある住まいとは何かを考えていきます。

「高く売れる家」=「良い家」なのか?

それとも、別の価値があるのか。

住まい選びを「お金」だけで考えないための、次の判断軸をお届けします。

 

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タグ:

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tokyofunliferealty

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