2025年の東京23区不動産を総括。2026年、価格より「暮らし」で選ぶ住まいの時代へ

2025年の東京23区不動産市場を総括し、2026年の展望を解説。新築の高止まりと中古住宅の選別が進む中、暮らし視点で住まいの価値を見極めるポイントを整理します。

2025年の東京23区の不動産市場は、「価格は高いまま、気持ちは慎重に」という空気が強まった一年でした。

新築マンションや新築戸建ては、建築費や人件費の上昇、用地不足を背景に、大きく値下がりすることなく高止まりを続けています。

「高いとは思うけれど、下がる気配もない」

そんな印象を持った方も多いのではないでしょうか。

一方で、中古マンションや中古戸建てについては、金利上昇の影響もあり、物件によって明暗が分かれ始めた一年でもありました。

立地や管理状態が良い物件は価格を保つ一方、条件によっては動きが鈍くなるケースも見られています。

2025年に感じた、住まい選びの変化

2025年を通して感じるのは、住まい選びの軸が確実に変わってきているということです。

以前は「家賃を払い続けるより買った方がいい」「今は金利が低いから、とりあえず買う」といった判断も少なくありませんでした。

しかし今は、「この家で、どんな暮らしができるのか」「この支払いを、無理なく続けられるのか」を立ち止まって考える方が増えています。

価格や市況だけで決めるのではなく、暮らしの実感を重視する姿勢が、2025年の大きな特徴だったといえるでしょう。

2026年展望|中古住宅は「育てる住まい」へ

2026年を見据えるうえで注目したいのが、中古住宅に対する考え方の変化です。

日本では長く、住宅は「年数が経てば価値が下がるもの」とされてきました。

建てては壊す、スクラップ&ビルドが当たり前だった背景には、税制や金融、住宅産業の仕組みがあります。

ただ近年は、国の住宅政策も「長く使う」「活かして住む」方向へ明確に転換しています。

長期優良住宅や住宅履歴情報の整備、脱炭素社会への流れもあり、良質な住宅ストックを活かす時代に入りつつあります。

東京23区で進む「中古住宅の再評価」

特に東京23区では、中古マンションを中心に変化が顕著です。

築年数が経っていても、立地が良く、管理状態が整っていれば、価格が大きく下がらない物件も珍しくありません。

また、「中古を買って、自分たちらしく整える」という選択も定着しつつあります。

中古住宅を完成品としてではなく、暮らしをつくるための器として選ぶ人が増えているのです。

2026年以降、価値が残る住まいの条件

今後、日本がすぐに「古いほど価値が上がる住宅市場」になるとは限りません。

ただし、2026年以降は価値が残る住まいと、そうでない住まいの差がよりはっきりしていくと考えられます。

評価されやすいのは、

・立地や生活利便性

・構造や管理の安心感

・修繕やメンテナンスの履歴

・間取りや性能を更新できる柔軟さ

そしてもう一つ大切なのが、暮らしを具体的にイメージできる空間かどうかです。

光の入り方や動線、余白のある間取り。インテリアの工夫次第で、住まいは何度でも心地よく生まれ変わります。

価格より、「続く暮らし」を基準に

2026年の東京23区の住まい選びは、「今、買えるか」ではなく、「この先も、安心して暮らせるか」がより重要になっていくでしょう。

新築か中古か、買うか待つか。正解は人それぞれです。

だからこそ、市況の数字だけに振り回されず、自分の暮らしと家計に合った選択をすることが大切です。

住まいは、日々の積み重ねの場所。

2026年は、価格だけでなく、「どんな毎日を送りたいか」から住まいを考える一年にしてみては いかがでしょうか。

LINE相談・個別相談のご案内

年末年始は、住まいについて考え直す方が増える時期です。

LINEでは、購入を前提としない、暮らしと家計を整理するご相談をお受けしています。

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「何から考えればいいかわからない」

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2026年の暮らしを整える第一歩として、お気軽にご相談ください。

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東京都23区の中古マンション平均価格まとめ|1億円超えでも買える街はここ!

東京都23区の中古マンション平均価格(70㎡換算)を徹底比較。千代田区や港区は1億円超えでも、墨田区や江東区など割安で住みやすい街も紹介。生活に負担なく購入できる年収目安や街ごとの住みやすさも解説しています。

インテリアコーディネーターの今西千登瀬です。
近年、東京都23区のマンション価格は過去最高水準に達し、ついに平均価格が1億3,000万円を超えるエリアも出てきました。
「もう都心ではマンションが買えない」と感じる方も多いのではないでしょうか?

今回は、最新データをもとに、

  • 無理のない購入年収の目安
  • 各区の平均価格帯
  • 23区内でも“まだ手が届く街”とその住みやすさ
    をまとめました。

1|1億3,000万円のマンション、どんな人が買える?

マンション購入では、年収の25〜30%を住宅費に充てるのが理想とされています。
一般的な住宅ローン金利(1%前後)・35年返済を想定すると、
おおよそ以下の年収で「無理なく返せる価格帯」が見えてきます。

年収無理のない購入価格目安
800万円約5,000万円前後
1,200万円約7,000〜8,000万円前後
1,500〜2,000万円約1億円前後が現実的

つまり、1億3,000万円クラスのマンションを無理なく購入できるのは、
年収2,000万円以上のご家庭が中心ということになります。


2|23区の平均マンション価格(中古・70㎡換算)

区名平均㎡単価70㎡換算価格(目安)
千代田区約190万円約1億3,300万円
港区約185万円約1億2,950万円
渋谷区約175万円約1億2,250万円
中央区約170万円約1億1,900万円
目黒区約150万円約1億500万円
文京区約140万円約9,800万円
新宿区約135万円約9,400万円
品川区約130万円約9,100万円
世田谷区約120万円約8,400万円
杉並区約105万円約7,300万円
中野区約100万円約7,000万円
江東区約95万円約6,650万円
練馬区約85万円約5,950万円
板橋区約80万円約5,600万円
大田区約85万円約5,950万円
墨田区約86万円約6,020万円
足立区約70万円約4,900万円
葛飾区約65万円約4,550万円
江戸川区約68万円約4,760万円

(参考:LIFULL HOME’S/東京23区中古マンション相場 2025年10月)


3|“まだ買える”割安区と住みやすさの理由

3|“まだ買える”割安区と住みやすさの理由(足立区・板橋区・江東区・墨田区)

高騰する都心部と比べて、5,000〜7,000万円台で購入できる可能性があるエリアも、23区内にはまだ残っています。
ここでは、価格・アクセス・街の雰囲気のバランスが取れた4つの区を紹介します。


🏠 足立区:価格の手頃さと再開発の勢い

  • 平均価格:約4,900万円
  • 北千住・綾瀬・梅島など、駅近でも5,000万円前後の物件が中心。
  • 北千住駅は5路線利用可能で、東京・大手町方面へも30分以内。
  • 商業施設や大学キャンパスの整備が進み、**「昔ながらの下町×若者文化」**が融合した街に進化中。
  • 将来的な再開発や利便性向上により、資産価値上昇の余地もあります。

🏠 板橋区:都心アクセス良好、生活環境のバランス◎

  • 平均価格:約5,600万円
  • 成増・高島平・板橋本町などは、都心まで30分圏内。
  • 駅前にスーパー・医療施設・保育園が揃い、子育て世帯にも人気
  • 緑が多く、静かな住宅街が広がるため、落ち着いた暮らしを求める人に最適です。

🏠 江東区:湾岸エリアで“資産性×住みやすさ”両立

  • 平均価格:約6,650万円
  • 清澄白河・豊洲・東陽町などは、生活利便性と街の落ち着きを両立。
  • 公園・商業施設・教育環境が整備され、子育て・共働き世帯からの支持が高い。
  • 再開発が続く湾岸エリアは、資産価値の安定性も魅力です。

🏠 墨田区:下町情緒とリバーサイドの再生力

  • 平均価格:約6,000万円前後
  • 錦糸町・押上・両国などは、交通利便性と商業の活気を併せ持つエリア。
  • 東京スカイツリー周辺では再開発が進み、商業施設・ホテル・住宅が一体化。
  • 清澄白河に隣接するエリアでは、カフェやギャラリーが点在するクリエイティブな雰囲気も人気。
  • 物件価格は都心より抑えめで、“リバーサイド都心生活”を叶えやすい区として注目が高まっています。

💡 まとめ:4区に共通するポイント

  • いずれも都心アクセスが良好で、生活施設が身近。
  • 再開発や街づくりの進行により、将来の資産価値維持が見込める
  • 「高すぎない価格帯で、生活も楽しめる街」を探すなら、この4区は要チェックです。

4|マンション購入で後悔しないためのチェックポイント

  1. 管理費・修繕積立金・固定資産税を含めた総コストを把握する。
  2. 「広さ」「立地」「築年数」のうち何を優先するか、家族で話し合う。
  3. 駅徒歩10分以内・管理状態良好な物件は資産価値が下がりにくい
  4. 郊外寄りの区でも「再開発エリア」を狙うと、将来のリセール価値が見込める場合もある。

5|まとめ:年収だけでなく“街の未来”も見据えた選択を

1億円を超える価格帯が当たり前になりつつある東京のマンション市場。
しかし、足立区・板橋区・江東区のように「価格」「利便性」「将来性」を兼ね備えた街も多く存在します。

住まい選びは「今買えるか」だけでなく、
「この街でどんな暮らしをしていきたいか」を見据えることが大切。

ライフステージや家計バランスに合わせた“無理のない選択”こそが、
これからの東京で賢く暮らす第一歩になるでしょう。


💡執筆者プロフィール

今西千登瀬(いまにし ちとせ)
インテリアコーディネーター・子育て住空間コンサルタント。
40代女性の「心とからだ、暮らしにやさしいライフスタイル」をテーマに、住宅・不動産・ライフスタイル領域でコラムを執筆中。


リセールバリューで差がつく!

資産価値が落ちにくいマンションには、選ばれる理由がある!「リセールバリュー=売却時の価値」を知っておくことで、将来の住み替えや売却時にも安心。立地、管理、ブランド力…長く住んでも価値が続く物件の見極め方を、わかりやすく解説します。

資産価値の落ちにくいマンション選びとブランドの力を徹底解説!

マンション購入を考えるとき、「将来売るときにいくらで売れるか?」という視点=リセールバリュー(再販価格)を意識する人が増えています。特に都心の新築・築浅マンションでは、“ブランド力”がリセール価格を左右する重要な要素です。

◆ リセールバリューが高い=安心資産

不動産調査会社「東京カンテイ」のデータによると、築10年以内のマンションにおいて、分譲時価格を100とした場合、70〜80を超えると資産価値が保たれているといえます。

たとえば…

ランキングブランド名リセールバリュー(目安)特徴・強み
1位ブリリア(東京建物)約98〜100%・文教エリアや再開発地域の好立地が多い
・透明性の高い構造見学会が人気
2位パークコート(三井不動産)約97〜99%・デザイン性・ランドスケープが優れる
・都心の一等地中心、ブランド価値が安定
3位ザ・パークハウス(三菱地所)約95〜98%・共用部の美しさと管理力に定評
・都心や駅近を中心に資産価値の落ちにくい立地が多い
4位プラウド(野村不動産)約94〜96%・生活利便性の高い住宅街中心
・豊富なプランバリエーションと管理組合支援が魅力
5位シティタワー(住友不動産)約92〜95%・駅直結やタワー型が多くシンボル性あり
・販売力とスケールメリットでの値崩れリスクが小さい
6位グランドメゾン(積水ハウス)約90〜94%・環境共生・エコ性能が高い
・設備グレードが安定しておりファミリー層に根強い人気

※物件や立地により異なるため目安値です。

各ブランドの特徴まとめ:

■ ブリリア(東京建物)

  • 日本最古の総合不動産会社が展開
  • 再開発エリアや文教地区など選定地に強み
  • 共有施設の透明性が高く「見える安心」が人気
  • 「住宅性能表示制度」の導入など品質にもこだわる

■ パークコート(三井不動産)

  • パークシリーズの中でも最上級ライン
  • 建築美・景観・ランドスケープに強み
  • 大規模修繕を前提とした長期管理計画が整備されている
  • 高価格帯でも資産価値が落ちにくい

■ ザ・パークハウス(三菱地所)

  • 施工会社との連携が強く、品質が安定
  • 美観・デザインだけでなく、セキュリティや維持管理の評価が高い
  • 「長期優良住宅」認定の物件も多数
  • 管理水準が高く、中古でも「美しいまま」で流通

■ プラウド(野村不動産)

  • 生活利便性を重視した立地選定が得意
  • 家族向けプランが豊富で長く住みやすい
  • 管理組合支援制度など、長期維持に配慮
  • 賃貸に出す際も人気があり利回りも安定

■ シティタワー(住友不動産)

  • 駅直結・タワーマンション中心の開発
  • 物件数・販売実績が非常に多く、知名度が抜群
  • 設備や仕様は画一的だが、リセールにおいては安定性あり

■ グランドメゾン(積水ハウス)

  • 環境配慮型マンションの先駆け的存在
  • エコファースト企業としてのブランド信頼
  • 鉄骨・RCなど技術力に裏打ちされた構造品質が高い

【ブランドマンションまとめ】

  • 資産性を重視するなら →「パークコート」「ブリリア」「ザ・パークハウス」
  • 住み心地・管理力を求めるなら →「プラウド」「グランドメゾン」
  • 駅直結やタワー型など利便性優先なら →「シティタワー」

◆ なぜブランドがリセールに影響するの?

✅ 管理・修繕の品質

ブランドマンションはグループ内で管理会社まで抱えるケースが多く、経年劣化に強い。買い手から「安心できる」と選ばれやすいのです。

✅ 入居者層・コミュニティの質

ブランド物件には、入居審査や販売時の価格帯によって一定の住民層が集まりやすく、住環境のトラブルが少ない=将来の買い手も安心。

✅ 購入希望者の心理

「どこのマンションか?」というブランドが、内見前の選定でフィルターになりやすい。同じ価格帯なら、「あの会社のブランドだから安心」という理由で選ばれることも。


◆ 不動産初心者におすすめの視点

  • 「○○駅徒歩5分」などの立地条件+ブランドのダブルチェック
  • 新築にこだわらず、築5年〜10年の人気ブランド中古も検討対象に
  • 将来的に住み替えを考えている人は、「貸せるか」「売れるか」で選ぶことが大切。

初心者でもわかる「価値が落ちにくい物件」の見極めポイントとは?

初めての住まい選びでも、「価値が落ちにくい物件」を選ぶために注目したいポイントがあります。まずは立地の良さ。駅近や再開発エリア、教育・医療などの生活インフラが整っている地域は、資産価値が下がりにくい傾向があります。

次に、ブランド力のあるマンション。ブリリアやパークホームズ、ザ・パークハウスといった大手デベロッパーが手がけるシリーズは、建物管理やデザイン性において安定感があり、中古市場でも高く評価されやすいです。

また、間取りの汎用性管理状況も見逃せません。例えばファミリー層に人気の2LDK〜3LDKはニーズが幅広く、売却時のターゲット層も多くなります。さらに、築年数が経っても管理が行き届いている物件は、内覧時の印象がよく、結果としてリセールバリューも高く保たれます。

「価格」だけで判断せず、将来の売却や貸し出しまで見据えて選ぶのが、後悔しない住まい選びの第一歩です。

編集後記:見えない“価値”が未来を守る

「住みやすいから」だけでなく、「将来も価値が残るか」という視点で選ぶと、**“住宅ローンを資産形成に変える”**こともできます。
ブランドマンションは高く感じるかもしれませんが、10年後の差が、購入時の差額以上になることもあるのです。


リセールバリューを重視した住まい探し

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再開発が止まる時代に。中野・五反田・津田沼で何が起きているのか?

2025年、中野・五反田・津田沼で再開発が白紙・中断に。墨田区に学ぶ、持続可能なまちの価値づくりとは?

── 宅建士が考える、まちの価値を高める新しい方法とは

再開発=街の価値が上がる。
そんな時代は、もう終わったのかもしれません。

2025年、中野・五反田・津田沼といった都心や近郊の街で、
高層ビルや大規模複合施設を予定していた再開発プロジェクトが次々に中止・延期・白紙になっています。

なぜ今、再開発がうまくいかないのか?
宅建士の視点から、都市づくりの課題と、これからの“まちの価値の育て方”について解説します。

■ 相次ぐ再開発の頓挫。現場で何が起きているのか?

▼ 再開発計画の最新動向(2024〜2025年)

地域再開発対象状況主な要因
東京都品川区五反田TOCビル2024年4月:延期建設費の高騰、オフィス市況の悪化
千葉県習志野市モリシア津田沼2025年5月:事業一時中断施工費の増加、収支採算性の悪化
東京都中野区中野サンプラザ2025年6月:白紙化協定解除、計画見直し要請

これらはすべて、「超高層+複合用途(住宅・商業・業務)」型の大型再開発という共通点を持ちます。
そしてそのどれもが、建設コストの急騰や収益の見通し悪化により、計画通りに進められなくなったのです。

■ 原因は「市場の変化」+「社会構造の転換」

以下の3つが、再開発の頓挫を加速させた大きな要因です。

地球温暖化時代の倫理的課題
建物の解体→建設によるCO₂排出は非常に大きく、再開発が気候変動の加速要因となることが問題視されつつある(出典:国連環境計画 2019)。

建設費の想定外の高騰
ゼネコン各社の見積もりは、2020年比で30〜40%増(出典:日経アーキテクチュア)
資材価格・人件費・原油価格の影響をダイレクトに受け、予算超過が続出。

人口減少とニーズの変化
ファミリー向け住宅や大型商業施設の需要は明らかに減少傾向。
単身高齢者、在宅ワーカー、共働き世帯など「暮らしのスタイル」は多様化。

■ 宅建士が提案したい、これからの「まちの価値の育て方」

街の魅力は、必ずしも「再開発=新築タワー」で生まれるとは限りません。
むしろ今、注目されているのは以下のような“再開発に頼らない”価値づくりです。


✅ 1. 既存建物のリノベーション

再生可能エネルギー導入や断熱強化、用途変更などで既存資産を活かす街づくり。
→ CO₂削減、コスト圧縮、地域の歴史継承に寄与。


✅ 2. 空き家・空き店舗の「点から面へ」活用

個人商店やシェアスペースなど、地元発の取り組みでコミュニティを育てる。
→ 高円寺、谷中、清澄白河などが好例。


✅ 3. 歩きやすい都市空間の整備(ウォーカブル)

大型ビルよりも、回遊できる路地、広場、ベンチ、カフェのある「居場所」の価値。
→ 国土交通省の“ウォーカブル推進自治体”は2023年時点で217を超える。


✅ 4. 小さく始めて、育てていく「編集型まちづくり」

“エリアの顔”を変えるのではなく、“関係性”を深めるアプローチ。
行政、事業者、市民が一体となった段階的な改善が注目されている。

■ 墨田区に学ぶ、“再開発に頼らない”まちづくり

墨田区は、再開発よりも既存資源の活用と、下町の価値継承に力を入れてきたまちです。

▼ 墨田区の現状と取り組み

  • 歴史的な住宅地と町工場が混在するエリアを維持
  • 小規模商店の後継支援や、空き家のリノベーション促進
  • 錦糸町・押上エリアは「ウォーカブル推進地区」に指定
  • 隅田川沿いの公園整備や、ソーシャルグッドな拠点(カフェ・宿泊・シェアスペース)が増加中

墨田区のまちづくりは、高層ビルを建てるよりも、日常の「暮らしの楽しさ」を深める方針
この流れは、今後さらに求められる「持続可能な都市」の形と一致しています。

■ これからの「まちの価値」をどうつくるか?

高層ビルがなくても、魅力的な街はつくれる。
再開発に頼らないまちの価値づくりには、次のような視点が重要です。

視点内容墨田区の実例
① リノベーションで価値再生古い建物を活かし、環境負荷も抑える京島や文花地区での町家改修
② 小商い・地元ビジネス支援住民参加型の経済循環をつくるキラキラ橘商店街の活性化事業
③ 歩きやすい都市設計公園や川沿いを活かした回遊性のある街に隅田川テラスや北十間川沿道の整備
④ コミュニティ拠点の点在子育て・高齢者・観光をつなぐ空間こども食堂・地域カフェの増加

■ 宅建士の立場から:街を“売る”のではなく“育てる”発想へ

不動産は単なる取引対象ではなく、「人の暮らし」と「まちの未来」を支えるもの
特に今のように再開発が進まない時代にこそ、私たち宅建士は、

  • 暮らしの連続性
  • 環境への配慮
  • 地域とのつながり

という**“非物件的価値”**に目を向ける必要があります。

墨田区のように、小さな改善を積み重ねながら、住み続けられる街を育てていく。
それこそが、これからの「選ばれる街」の本質なのかもしれません。

【引用・出典】

  • Yahoo!ニュース(2025年7月)中野サンプラザ再開発の白紙化
  • 国連環境計画「Global Status Report for Buildings and Construction(2019)」
  • 国立社会保障・人口問題研究所「将来人口推計(2023)」
  • 日経アーキテクチュア「建築費指数2024年4月」
  • 墨田区公式サイト(まちづくり基本方針・空き家利活用計画・子育て支援拠点一覧)
  • 国土交通省「ウォーカブル推進自治体一覧2023」

【宅建士が読み解く】2025年「本当に住んでよかった街ランキング100」から見える街選びの新常識

2025年版「本当に住んでよかった街ランキング100」では、みなとみらい・桜木町や錦糸町、荻窪など、駅前商業×住宅街がバランスよく共存する街が上位にランクイン。
共通点は、「徒歩圏で買い物・医療・教育が完結する」街であること。
宅建士の視点から読み解くと、こうした街では築古でも資産価値を維持できる物件が多く、購入後の満足度が高い傾向にあります。
子育て世帯には、行政支援の厚さ×生活環境の良さが街選びの鍵に。
ランキングを不動産のプロ目線で読み解くことで、これからの「本当に住みやすい街選び」のヒントが見えてきます。

~住まいは“資産”と“暮らし”のどちらも満たす選択を~

2025年7月、テレビ東京で発表された「本当に住んでよかった街ランキング100」。
このランキングは、街のイメージや不動産価格ではなく、実際に暮らしている住民のリアルな満足度によって順位づけされたものです。

一見すると“人気の街”ランキングと似ていますが、この結果から見えてくるのは、「住んで初めて分かる、本当の暮らしやすさ」
そしてそれは、私たち宅地建物取引士が日々の現場で感じている“街の価値”とも深くリンクしています。

◆ トップ10を見て分かる、今「本当に選ばれている街」

順位街名
1位みなとみらい・桜木町
2位センター北・南
3位さいたま新都心
4位錦糸町
5位荻窪
6位仙川
7位武蔵小山
8位大宮
9位神楽坂
10位阿佐ヶ谷

この顔ぶれを見ると、「利便性の高さ」や「ブランド力」だけではない、街の多面的な魅力が住民評価に影響していることが分かります。

◆ 宅建士の視点①:再開発・整備された街は“住んで満足”されやすい

  • **みなとみらい(1位)やさいたま新都心(3位)**は、再開発で整備された都市空間。
  • 公共施設・教育・医療・商業がコンパクトにまとまり、移動ストレスのない生活動線が満足度を上げています。

宅建士の目線で見ると…
このような街は、将来の資産価値も比較的安定しやすく、流動性(売却・賃貸しやすさ)も高い傾向。「出口を見据えた購入」ができるという点でも、非常に優秀です。

◆ 宅建士の視点②:生活密着型の街が根強い支持を得ている

  • 荻窪(5位)や阿佐ヶ谷(10位)、**錦糸町(4位)**のように、昔から住宅地として人気があり、駅前商業+住宅街が共存する街が引き続き高評価。
  • 徒歩圏で「買い物・医療・教育」が完結することが、“住みやすさ”につながっています。

宅建士の目線で見ると…
こうした街では、築年数が古くても資産価値が保たれている中古物件が多く、「価格以上に得をする」買い物が可能。
また、土地付き戸建ての資産形成力も侮れません。

◆ 宅建士の視点③:子育て世帯は“行政支援×環境”を重視

  • **センター北・南(2位)流山おおたかの森(32位)**は、子育て支援策が充実しており、駅前に保育園・公園・医療機関が集まる街。
  • **錦糸町(4位)**も意外な注目株。墨田区の支援制度や子ども向け施設の増加により、子育て層の定住が進んでいます。

宅建士の目線で見ると…
「どんな街に住むか」は、ライフステージごとに変わるもの。
子育て世帯は、日常動線のラクさ、教育環境、治安などを重視するため、行政のまちづくり計画まで視野に入れるとよい選択ができます。

◆ 宅建士の視点④:資産価値は“知名度”だけで決まらない

  • たとえば**中目黒(19位)自由が丘(39位)**など、ブランド力がありつつも住民の満足度がそれほど高くない街も存在します。
  • 反対に、**仙川(6位)聖蹟桜ヶ丘(14位)**のような、“住む人にしか分からない魅力”が評価されて上位に入った街も多数。

宅建士の目線で見ると…
資産価値と暮らしやすさが一致するとは限りません。
**「どんな暮らしを実現したいか」+「将来どう使えるか(売る・貸す)」**という視点で選ぶのが、賢い街選びです。

◆ まとめ|住んで「良かった」と思える街には、“ストーリー”がある

2025年のランキングから分かるのは、
✔ 都心近くでも安心して暮らせる街
✔ 再開発で暮らしやすく進化している街
✔ ローカルに根づいたコミュニティがある街
✔ 教育・医療・自然のバランスが良い街

こうした街が「住んでよかった」と思える傾向にあります。

私たち宅地建物取引士の仕事は、単に“家を売る”ことではありません。
その人がどんな人生を描きたいかに寄り添い、街と物件を結びつけること。
ランキングはあくまで参考材料にすぎませんが、「選ばれる理由」を知っておくことは、住まい選びの大きな武器になります。

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おまけ

🏆 2025年 本当に住んでよかった街ランキング

11位以下も紹介します。

11~20位

順位街名順位街名
11位横浜16位吉祥寺
12位二子玉川17位辻堂
13位溝の口18位海浜幕張
14位聖蹟桜ヶ丘19位中目黒
15位調布20位たまプラーザ

21~30位

順位街名順位街名
21位西荻窪26位戸越銀座・戸越
22位府中27位三軒茶屋
23位上大岡28位学芸大学
24位元住吉29位北千住
25位武蔵小杉30位所沢

31~40位

順位街名順位街名
31位浦和36位豊洲
32位流山おおたかの森37位人形町・水天宮
33位下北沢38位新浦安
34位元町・中華街39位自由が丘
35位南大沢40位高円寺

41~50位

順位街名順位街名
41位立川46位飯田橋
42位後楽園・春日47位門前仲町
43位高田馬場48位千葉ニュータウン中央
44位大井町49位巣鴨
45位経堂50位武蔵浦和

51〜60位

順位街名
51位海老名
52位青葉台
53位渋谷
54位池袋
55位越谷レイクタウン
56位笹塚
57位
58位新百合ヶ丘
59位大船
60位柏の葉キャンパス

61〜70位

順位街名
61位恵比寿
62位麻布十番
63位広尾
64位練馬
65位京王多摩センター
66位押上(スカイツリー前)
67位大崎
68位目黒
69位清澄白河
70位相模大野

71〜80位

順位街名
71位四谷三丁目
72位二俣川
73位町田
74位武蔵小金井
75位赤羽
76位桜新町
77位あざみ野
78位和光市
79位船橋
80位国立

81〜90位

順位街名
81位国分寺
82位本八幡
83位三鷹
84位大塚
85位代々木上原
86位築地・新富町
87位川崎
88位石神井公園
89位茅ヶ崎
90位浅草

91〜100位

順位街名
91位川越
92位大森
93位湘南台
94位東陽町
95位新越谷
96位戸田公園
97位日吉
98位市川
99位駒込
100位亀有

相続にも家計にも影響大!2025年「路線価」上昇から考える、これからの暮らし

📍土地を持っていない人にも関係あり!
2025年の路線価が全国平均+2.7%の上昇と発表されました。これは2010年以降で最大の伸び。
東京都や観光地では30%を超える上昇も見られ、相続税や固定資産税の増加が現実味を帯びてきています。

「土地の価値が上がる=良いこと」だけではありません。
税負担の増加、家賃上昇、生活とのズレ…
私たちの暮らしにじわじわ影響する「路線価」を、宅建士がやさしく解説します。

2025年7月1日、国税庁から「路線価(ろせんか)」が発表されました。
「なんだか専門的な話…」と思われるかもしれませんが、実はこの数字、相続税や贈与税、さらには家賃や生活コストにも関わる大切な指標なんです。

今回は、宅地建物取引士の立場から、「路線価とはなにか?」「なぜ上がっているのか?」「暮らしにどう関係するのか?」を、やさしく丁寧にお伝えしていきます。

路線価ってなに?地価公示価格との違いは?

まず「路線価」とは、道路に面した土地1㎡あたりの価格を、税金の計算用に決めたものです。
国税庁が毎年7月に発表し、相続税や贈与税などを計算する際の基準になります。

ここでよく混同されるのが「地価公示価格(ちかこうじかかく)」。こちらは国土交通省が毎年3月に発表するもので、**実際の不動産取引の参考になる“市場価格”**です。

両者の違いは次のとおり:

種類用途価格の目安
地価公示価格不動産売買の目安実勢価格(100%)
路線価税金(相続・贈与)の計算用地価公示価格の約80%

つまり、路線価は「税金を決める価格」、**地価公示価格は「市場での目安価格」**と覚えておくとよいでしょう。

2025年、全国平均+2.7%の上昇!

今年の路線価は、全国平均で前年比**+2.7%**の上昇。これは2010年以降で最大の伸びです。とくに上昇が目立ったのは…

  • 東京都:+8.1%(全国トップ)
  • 長野県白馬村:+32.4%(全国最大)
  • 北海道富良野市:+30.2%
  • 台東区浅草・雷門通り:+29.0%

これらは、観光再開・インバウンド需要・再開発が進んでいるエリア。
不動産の評価額が上がるということは、資産価値としてはプラスです。

でも…いいことばかりじゃない?

土地の評価額が上がることは、「資産価値が上がった」と捉えられる一方で、注意すべき点もあります。

① 相続税や贈与税が増える

路線価の上昇は、そのまま相続税・贈与税の計算額アップにつながります。
都心や人気観光地では、前年より数百万円単位で評価額が増えるケースも。

② 固定資産税などの保有コストも増える

固定資産税は「固定資産税評価額」に基づいて算出されます。
この評価額は、3年に1度見直され、地価公示価格や路線価の動向を反映します。
つまり、路線価の上昇が続けば、将来的に税負担が増える可能性があるということです。

賃貸暮らしの方も、実は“他人事”ではありません

「土地も家も持っていないから関係ない」と思っていませんか?
実は、固定資産税の上昇は“家賃”にも影響することがあるのです。

オーナー(大家さん)は、固定資産税や修繕費などの経費を家賃収入でまかなっています。
そのため、土地の評価額や保有コストが増えると、将来的に家賃が値上がりする可能性があるのです。

特に、人気エリアや観光地、再開発地域などでは、数年以内に家賃が見直されるケースも出てくるかもしれません。

“暮らしとのズレ”が生まれることも

近年の不動産価格や評価額の上昇は、インフレや外資の投資も背景にあります。
しかし、私たちの給与や生活水準が、それと同じスピードで上がっているわけではありません

この“土地の価値”と“実際の生活”の間にズレが生まれると、

  • 住み慣れたエリアに住み続けられない
  • 相続税が払えず、実家を手放す
  • 税金や家賃がじわじわ家計を圧迫する

といったことが現実に起きてきます。

今からできる「5つの備え」

路線価を調べてみる
→ 国税庁の「路線価図」で、住所を入力するとすぐに確認できます。

固定資産税の通知書を見直す
→ 評価額の推移や、税額の変化を見てみましょう。

相続・贈与のシミュレーションをしてみる
→ 家族で情報を共有し、早めに方針を考えるのが◎。

賃貸の方も家賃相場を定期的にチェック
→ 将来の引っ越しや住み替えの目安にも。

プロに相談する
→ 宅建士・税理士・ファイナンシャルプランナーなどに早めに相談しておくと安心です。

最後に:数字の先にある「暮らし」を大切に

「路線価」と聞くと、むずかしそうな言葉に感じるかもしれません。
でもこれは、土地を持っている人だけでなく、賃貸で暮らす人にも関係する“家計のバロメーター”

税金や家賃、そして将来の住まいにまで影響するこの数字を、
ぜひ一度、“自分ごと”として見つめてみてください。

そして、不安なことがあれば、どうぞ専門家を頼ってください。
私たち宅建士は、難しい不動産の話を“暮らしの言葉”に変換する「通訳」のような存在です。

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