インテリアコーディネーターの今西千登瀬です。前回のコラムでは、「住空間が人生を変える理由」についてお伝えしました。
今回は、 「色と脳の関係」 に焦点を 当てていきます。
「なんとなく落ち着かない部屋」「家にいるのに疲れる」「集中できない、気分が上がらない」
その原因は、間取りや広さではなく “色の刺激” にあるかもしれません。
色は“感情より先に”脳に届く情報

色は視覚情報の中でも、最も早く脳に届く刺激のひとつです。
私たちは色を「きれい」「好き」と判断する前に、脳が無意識に安全性・緊張・安心感を処理しています。つまり、部屋の色は毎日、あなたの脳にメッセージを送り続けている のです。
このため、色選びを誤ると、無意識の疲労やストレスにつながりやすくなります。
脳科学的に見た「代表的な色の効果」
● 白・アイボリー系|思考をクリアにするが“使いすぎ注意”

白は情報をリセットし、思考を整理しやすくする色です。一方で、白一色の空間は刺激が少なすぎて「落ち着かない」「冷たい」と感じる人も少なくありません。
おすすめの使い方
・ベースカラーとして使用
・木目やファブリックで“温度”を足す
● ベージュ・グレージュ|安心感と安定を与える色

40代女性の住まいで非常に相性が良いのが、ベージュ系。脳は「変化が少なく予測できる環境」を好むため、緊張を下げ、安心感を高めてくれます。
リビング・寝室・ダイニングに使うことで、「家に帰るとホッとする」感覚を生みやすくなります。
● 青・ブルー系|集中力を高めるが冷えすぎ注意

青は脳を鎮静化し、集中力を高める色。書斎やワークスペースに向いています。ただし、広範囲に使うと「孤独感」「冷たさ」を感じやすいため、
・クッション
・アート
・小物
など、ポイント使いがおすすめです。
● ピンク・オレンジ|感情を緩め、人に優しくなる色

ピンクやオレンジは、脳の緊張を和らげ、幸福感を高める色。
「家族にイライラしてしまう」「自分に余裕がない」と感じる時こそ、効果を発揮します。
特に、
・クッション
・ブランケット
・花
など、触れる場所に取り入れると効果的です。
「色が多すぎる家」が脳を疲れさせる理由

実は、色の“種類が多い”こと自体が、脳の負担になることがあります。視界に入る色が多いほど、脳は情報処理を増やさなければなりません。
おすすめは「ベース3色+アクセント1色」 まで。
これだけで、部屋の印象は驚くほど落ち着きます。今日からできる“脳にやさしい色リセット習慣”
・使っていない色柄の小物を一度まとめてみる
・部屋で一番目に入る場所の色を整える
・「落ち着く色」を1色決めて繰り返し使う
色を整えることは、模様替えではなく脳の情報整理 です。
暮らしを変える第一歩は「色を減らすこと」

多くの方が、インテリアを変える=「買い足す」と考えがちですが、脳科学的に効果が高いのは 減らすこと・揃えること です。
住まいの色が整うと、
・気持ちが安定する
・判断疲れが減る
・家で過ごす時間が心地よくなる
こうした変化は、毎日の小さな幸福感として積み重なっていきます。
次回は、「脳が休まる収納・休まらない収納の決定的な違い」 をテーマにお届けする予定です。
住まいは、あなたの脳と人生を支える大切な土台。無理なく、やさしく、整えていきましょう。
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