家が建てられない時代に?イラン情勢で建材が出荷停止…住宅購入は今が正解か?徹底解説

イラン情勢の影響で、建築資材は最大75%の値上げ、さらに納期遅延や供給不足も発生中。今は「価格」だけでなく「予定通り建てられるか」が重要な時代に。家は今買うべき?迷ったときの判断軸をわかりやすく解説します。

宅地建物取引士の今西千登瀬です。

今って家、買った方がいいのか?!

イラン情勢による建築資材の高騰と供給不安。実は今、住宅業界では“値上げ”のレベルを超えた変化が起きています。

 今、住宅業界で起きていること

今回の影響は、この2つです。

✔ 建築資材の値上がり

✔ 工事の遅れ(納期遅延)

そして今はさらに一歩進んで👉 「材料が手に入らない」ケースも発生しています。

どれくらい値上がりしているの?

ここが一番気になるポイントだと思います。実際の値上げ幅は、かなり大きいです👇

■ 石油系資材(影響大)

・断熱材 → 約40%
・防水材 → 40〜50%
・塗料(シンナー) → 最大75%

👉 ここは今回の“震源地”です

■ 外装・屋根

・屋根材 → 約30%
・外壁材 → 累計20〜30%上昇

■ 電気・設備

・電設資材 → 15〜50%
・配線など → 30〜50%

■ 住宅設備

・キッチン → 6〜10%
・洗面 → 10〜15%
・トイレ → 3〜6%

👉 一見小さく見えますが累積で見ると大きな負担増です。

なぜここまで上がるの?

理由はシンプルです。建築資材の多くは「石油」からできています。

さらに今回、

・原油価格の上昇
・輸送の停滞
・ナフサ(原料)の不足

が同時に起きています。

つまり今は、「高い」+「遅れる」+「手に入らない」という、これまでにない状態です。

【最新】建材メーカーの出荷状況(2026年4月)

ここが今回、最も重要なポイントです。

現在の建材メーカーは
通常出荷できている状態ではない”のが現実です。

実際に起きていること

・屋根材・防水材 → 出荷停止・受注停止
・断熱材 → 生産調整・入手困難
・塗料 → 品薄・出荷制限
・内装材 → 納期未定・遅延
・サッシ → 駆け込み需要で遅延リスク増

なぜ今「出荷不安」が出ているのか?

今回のイラン情勢を含めた影響は、直接というより👇

間接影響が本質

  • 原油価格上昇
    → 輸送コスト増
    → 製造コスト増
  • 海上輸送リスク
    → 納期不安定化
  • 原材料(アルミ・樹脂)
    → 中東・欧州経由の影響

「今買うべき?」の判断軸

結論はシンプルです。👉 正解は人によって違う

だからこそ、2つの軸で考えてください。

■ 判断軸①|価格

・今後さらに上がる可能性 → 高い
・下がる可能性 → 低い

👉価格だけなら“早い方が有利”

■ 判断軸②|スケジュール(重要)

・工期遅延
・資材不足
・引き渡し未定

👉「いつ住めるか」が読めない時代に

タイプ別|おすすめの選び方

すぐ住みたい方(入学・更新など)

👉 今動くのがおすすめ

理由:待つほど“遅延リスク”が大きくなるため

迷っている方

👉 探しながら判断がベスト

・今すぐ決めない
・でも動き始める

これが一番後悔しにくい選択です

▶ 慎重派の方

👉 あえて待つのもOK

ただし価格上昇は受け入れる前提

不動産のプロとしてお伝えしたいこと

正直にお伝えすると、「今が絶対に買い時」とは言えません。ただし確実に言えるのは、👉 これからは“価格”より“確実性”が重要になる

・予定通り住めるか

・資金計画が崩れないか

・安心して進められるか

この視点がとても大切です。

まとめ|家選びは“納得感”で決める

家は「今が得かどうか」だけではなく、これからの暮らしをどうしたいかで選ぶもの。だからこそ、“世の中の正解”ではなく“自分の納得”で決めることが大切です。

もし迷われている方は、「買うかどうか」ではなく“どう判断するか”を一緒に整理することからサポート致します。

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良い不動産屋の選び方|ネット検索のコツと“相性”で失敗しない見極め術

不動産は、ただの取引ではなく「これからの暮らし」をつくるもの。
だからこそ大切なのは、“どこで買うか”ではなく“誰と選ぶか”。
ネットでの探し方から、相性の良い担当者の見つけ方まで、あなたらしい選択をサポートする視点をお届けします。

はじめに

宅地建物取引士の今西千登瀬です。

良い不動産屋さんを紹介してほしい

公共機関の不動産相談で、何度も耳にしてきた言葉です。

この一言の背景には、

・どこに相談していいかわからない
・営業されるのが怖い
・過去に嫌な思いをした
・損をしたくない

そんな不安や不信感が隠れています。

不動産は、人生の中でも大きな選択。
だからこそ多くの方が、

“会社”ではなく、“信頼できる人”を探しているのです。

不動産屋に不信感を持つ人が多い理由

不動産取引は、

・専門用語が多くわかりにくい
・営業主導で話が進むことがある
・本音が見えづらい

と感じやすい世界です。

その結果、

「何が正しいのかわからない」
「このまま進めていいのか不安」

という状態になってしまいます。

ですが本来、不動産は
暮らしをより良くするための手段です。

だからこそ大切なのは、

“どの会社か”ではなく、“誰と進めるか”

という視点です。

ネットで不動産屋を探すときのチェックポイント

今は多くの方が、ネット検索からスタートします。
この最初の選び方が、その後の満足度を大きく左右します。

① 口コミは★ではなく“中身”を見る

評価の高さよりも、

・具体的なエピソードがあるか
・担当者の対応がイメージできるか

が重要です。

「この人に任せたらどうなるか」が想像できるかどうか。

② ホームページは“価値観”を見る

デザインの美しさではなく、

・どんな想いで仕事をしているか
・どんなお客様と向き合っているか

に注目してください。

価値観が合うかどうかは、満足度に直結します。

③ 物件情報の“見せ方”を見る

同じ物件でも、会社によって見せ方は大きく異なります。

・メリットしか書かれていない
・写真が不自然に整いすぎている
・生活イメージが湧かない

こういった場合は注意が必要です。

一方で、

・デメリットもきちんと説明している
・リアルな情報が伝わる
・暮らしのイメージまで提案している

このような会社は、
誠実に向き合っている可能性が高いと言えます。

④ 取り扱い物件の“幅”を見る

・特定の物件ばかりを強く勧めていないか
・他社の物件にも柔軟に対応しているか

ここを見ることで、

「お客様目線」か「会社都合」かが見えてきます。

⑤ 最終判断は“最初の対応”で決める

どれだけネットの評価が良くても、
実際の対応に違和感があれば意味がありません。

・返信は丁寧か
・質問にきちんと答えてくれるか
・一方的な営業になっていないか

最初の印象は、その後の関係性をそのまま表します。

良い不動産営業マンの見極め方

では実際に会ったとき、どこを見ればいいのか。

ポイントは3つです。

① デメリットも正直に伝えてくれる

信頼できる人は、良いことだけを言いません。

むしろ、

「言いにくいことをどう伝えるか」

に、その人の誠実さが表れます。

② 話を最後まで聞いてくれる

どんな暮らしがしたいのか。
何に不安を感じているのか。

そこを丁寧に引き出そうとする姿勢があるかどうか。

提案力は、ヒアリング力で決まります。

③ 判断を急がせない

「今決めないとなくなりますよ」

その言葉の裏にある意図を、少し冷静に見てみてください。

本当に良い担当者は、

・考える時間をくれる
・他の選択肢も提示する
・決断を尊重する

主導権をあなたに戻してくれる人です。

相性の良い担当者の見つけ方

不動産は“人対人”です。

どんなに実績があっても、
相性が合わなければストレスになります。

判断基準はシンプルです。

「この人となら本音で話せるか」

・違和感を伝えられる
・無理に合わせなくていい
・自然体でいられる

そしてもう一つ大切なのは、

最初に感じた小さな違和感を見逃さないこと。

その感覚は、後から大きな差になります。

なぜ私が“フラットに提案できるのか

ここで少し、私のスタンスについてお話させてください。

私は、いわゆる「預かり物件」を持っていません。

そのため、

・特定の物件を優先しておすすめする必要がない
・会社都合で提案が偏ることがない

という環境で、お客様と向き合っています。

そしてもう一つ、大切にしていることがあります。

それは、

「数字や目標を追わない」という働き方です。

“売るため”ではなく、“納得のため”の提案

不動産業界では、

・売上
・契約件数
・期限

といった数字が重視される場面も少なくありません。

ですが私は、

数字ではなく、「納得」をゴールにしたいと考えています。

・無理に決断を急がせない
・違和感があれば一緒に立ち止まる
・他の選択肢もフラットに検討する

「この選択でよかった」と思えること。
それが何より大切だと感じています。

時間をかけてでも“後悔しない選択”を

不動産は、焦って決めるものではありません。

・少しでも迷いがある
・言葉にできない違和感がある

その状態で進めてしまうと、後悔につながります。

だからこそ私は、

じっくり考える時間も含めてサポートしたいと思っています。

難しい不動産取引を、わかりやすく丁寧に

不動産は複雑で、わかりにくいものです。

だからこそ、

・専門用語をできるだけ使わない
・一つひとつ丁寧に説明する
・納得しながら進めていただく

ことを大切にしています。

「よくわからないまま進む」ことがないように。

それが安心につながると考えています。

まとめ|不動産は“誰と選ぶか”で変わる

「良い不動産屋を紹介してほしい」

その言葉の本質は、

“安心して任せられる人と出会いたい”

という願いです。

不動産は、ただの取引ではなく、
これからの暮らしをつくる大切な選択。

だからこそ、

・情報だけで判断するのではなく
・人との相性や信頼関係を大切にすること

それが、後悔しない住まい選びにつながります。

おわりに

私は、不動産を通して
「その人らしい幸せな暮らし」をサポートしたいと考えています。

家は、ただの箱ではなく、
これからの人生を育てていく場所です。

だからこそ、

“どこで買うか”ではなく、“誰と選ぶか”

を大切にしていただけたら嬉しいです。

ご相談について

もし今、

・どこに相談していいかわからない
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・自分に合う住まいをじっくり考えたい

そんな方は、まずは一度お話してみませんか?

特定の物件に偏ることなく、
そして数字にとらわれることなく、

あなたが心から納得できる住まい選びを、丁寧にサポートいたします。

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対象エリアは東京23区を中心とした首都圏です。

春のお部屋探し、東京23区ではどのサイトを使う?― 情報に振り回されない、住まい探しの始め方 ―

春の東京23区お部屋探しにおすすめのサイトや物件種類を解説。SUUMO・HOME’S・D-room・レオパレス・URなどの特徴や初期費用の注意点も宅建士目線でやさしくまとめています。安心・お得に理想の住まいを見つけたい方必見。

年明けから春にかけて、住まい探しのCMや広告を目にする機会が増えてきます。

新生活に向けてお部屋探しを始めようと思ったとき、まず迷うのが「どの不動産サイトを使えばいいの?」という点ではないでしょうか。

検索してみると、「物件数No.1」「掲載数最多」と書かれたサイトがたくさん出てきて、かえって分からなくなってしまう方も少なくありません。

実は、不動産サイトにはそれぞれ役割と得意分野があります。

東京23区で春のお部屋探しをスムーズに進めるためには、サイトの種類を知り、順番に使うことが大切です。

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不動産サイトの種類を知ると、探しやすくなる

① まずは全体を知る|大手不動産ポータルサイト

(SUUMO・HOME’S・at home・Yahoo!不動産 など)

お部屋探しの最初の一歩としておすすめなのが、大手不動産ポータルサイトです。

掲載物件数が多く、東京23区全体の

✅家賃相場

✅エリアごとの特徴

✅条件別の選択肢

を把握するのにとても役立ちます。

中でもYahoo!不動産は、SUUMOやHOME’Sなど複数の不動産会社の情報を横断的に見ることができ、

「まずは幅広く比較したい」「情報を一覧で見たい」という方に向いています。

「この街なら、だいたいこのくらいの家賃なんだな」

「この条件だと選択肢はこれくらいあるんだな」と、全体像をつかむための場所として

活用するのがおすすめです。

ただし、大手ポータルサイトは同じ物件が複数の会社から掲載されていたり、すでに募集が終了している情報が残っている場合もあります。

ここでは「決め切る」よりも、市場を知り、条件を整理するための入口として使うと、その後の住まい探しがぐっと楽になります。

ヤフー不動産にてコラムを寄稿させて頂きました。ぜひチェックしてみて下さいね。

② 条件が合えば安心|大手管理会社・ハウスメーカー系サイト

(いい部屋ネット〈大東建託〉/レオパレス21/UR賃貸/シャーメゾン〈積水ハウス〉/D-room〈大和ハウス工業〉 など)

次にチェックしたいのが、管理会社やハウスメーカーが直接運営している賃貸サイトです。

これらの物件は、

✅管理体制が明確

✅建物仕様が安定している

✅初期費用やルールが比較的分かりやすい

といった特徴があります。

「安心感を重視したい」「管理がしっかりしている物件がいい」という方には向いています。

一方で、エリアや間取りの選択肢は限られるため、ポータルサイトで全体像を見た後に確認する流れがおすすめです。

③ 実は穴場|不動産協会のポータルサイト

(ハトマークサイト/ラビーネット)

あまり広告では見かけませんが、知る人ぞ知る存在が不動産協会のポータルサイトです。

✅ハトマークサイト(宅建協会)

✅ラビーネット(全日)

これらは、協会に加盟している不動産会社のみが掲載できるサイトで、地域密着型の不動産会社が多く参加しています。

✅広告競争に出ていない物件

✅地元事情に詳しい会社の情報

✅条件相談がしやすいケース

に出会えることもあり、「ポータルサイトでは決めきれなかった方」に、おすすめしたいサイトです。

東京ファンライフ不動産ハトマークサイト

④ 本気で探す段階で|仲介会社・不動産会社の公式サイト

最後に見るのが、仲介会社や不動産会社の公式サイトです。

✅ポータル未掲載物件

✅管理会社との独自情報

✅条件調整の相談

など、より踏み込んだ情報に出会えることがあります。

春のお部屋探し攻略法|東京23区で大切なこと

春の東京23区は、お部屋探しの“繁忙期”。

そして大切な前提として、

賃貸物件は基本的に仮押さえはできません。

「気になるから、ちょっと押さえておく」

ということはできないため、

気になった時点で申し込める準備が

とても大切になります。

① 条件は完璧を目指さず、優先順位を決めておく

すべての条件を満たす物件は、なかなか出てきません。

✅ここだけは譲れない

✅ここは少しなら妥協できる

この整理をしておくだけで、迷いすぎず、落ち着いて判断できるようになります。

② 初期費用は「総額」で考える

家賃だけでなく、

✅礼金

✅仲介手数料

✅保証会社利用料

✅火災保険

✅鍵交換費用

などが重なり、想像以上の金額になることも。「ここまでなら出せる」という上限を、事前に決めておくことが安心につながります。

また費用項目もしっかりチェックして不明点は確認することが大切です。

③ 迷っている間に、物件は本当に決まる

東京23区では、内見前に申込が入ることも珍しくありません。

だからこそ、条件整理=自分を守る準備でもあるのです。

ひとりで悩まず、相談という選択も

✅条件がうまく整理できない

✅この街の治安や雰囲気が気になる

✅サイトを見すぎて疲れてしまった

そんなときは、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。宅地建物取引士としての専門知識と、女性の暮らしに寄り添う視点を大切にしながら、東京23区の住まい探しをお手伝いしています。物件を紹介する前に、「どんな暮らしをしたいか」を一緒に整理する。それだけでも、選び方は大きく変わります。

東京23区のお部屋探し LINE相談はこちら

LINE住まい相談

✅条件整理だけのご相談

✅街選び・治安のご質問

✅サイトの使い分けのご相談

も歓迎しています。春の住まい探しが、少しでも安心できるものになりますように。どうぞお気軽にご相談ください。

2025年の東京23区不動産を総括。2026年、価格より「暮らし」で選ぶ住まいの時代へ

2025年の東京23区不動産市場を総括し、2026年の展望を解説。新築の高止まりと中古住宅の選別が進む中、暮らし視点で住まいの価値を見極めるポイントを整理します。

2025年の東京23区の不動産市場は、「価格は高いまま、気持ちは慎重に」という空気が強まった一年でした。

新築マンションや新築戸建ては、建築費や人件費の上昇、用地不足を背景に、大きく値下がりすることなく高止まりを続けています。

「高いとは思うけれど、下がる気配もない」

そんな印象を持った方も多いのではないでしょうか。

一方で、中古マンションや中古戸建てについては、金利上昇の影響もあり、物件によって明暗が分かれ始めた一年でもありました。

立地や管理状態が良い物件は価格を保つ一方、条件によっては動きが鈍くなるケースも見られています。

2025年に感じた、住まい選びの変化

2025年を通して感じるのは、住まい選びの軸が確実に変わってきているということです。

以前は「家賃を払い続けるより買った方がいい」「今は金利が低いから、とりあえず買う」といった判断も少なくありませんでした。

しかし今は、「この家で、どんな暮らしができるのか」「この支払いを、無理なく続けられるのか」を立ち止まって考える方が増えています。

価格や市況だけで決めるのではなく、暮らしの実感を重視する姿勢が、2025年の大きな特徴だったといえるでしょう。

2026年展望|中古住宅は「育てる住まい」へ

2026年を見据えるうえで注目したいのが、中古住宅に対する考え方の変化です。

日本では長く、住宅は「年数が経てば価値が下がるもの」とされてきました。

建てては壊す、スクラップ&ビルドが当たり前だった背景には、税制や金融、住宅産業の仕組みがあります。

ただ近年は、国の住宅政策も「長く使う」「活かして住む」方向へ明確に転換しています。

長期優良住宅や住宅履歴情報の整備、脱炭素社会への流れもあり、良質な住宅ストックを活かす時代に入りつつあります。

東京23区で進む「中古住宅の再評価」

特に東京23区では、中古マンションを中心に変化が顕著です。

築年数が経っていても、立地が良く、管理状態が整っていれば、価格が大きく下がらない物件も珍しくありません。

また、「中古を買って、自分たちらしく整える」という選択も定着しつつあります。

中古住宅を完成品としてではなく、暮らしをつくるための器として選ぶ人が増えているのです。

2026年以降、価値が残る住まいの条件

今後、日本がすぐに「古いほど価値が上がる住宅市場」になるとは限りません。

ただし、2026年以降は価値が残る住まいと、そうでない住まいの差がよりはっきりしていくと考えられます。

評価されやすいのは、

・立地や生活利便性

・構造や管理の安心感

・修繕やメンテナンスの履歴

・間取りや性能を更新できる柔軟さ

そしてもう一つ大切なのが、暮らしを具体的にイメージできる空間かどうかです。

光の入り方や動線、余白のある間取り。インテリアの工夫次第で、住まいは何度でも心地よく生まれ変わります。

価格より、「続く暮らし」を基準に

2026年の東京23区の住まい選びは、「今、買えるか」ではなく、「この先も、安心して暮らせるか」がより重要になっていくでしょう。

新築か中古か、買うか待つか。正解は人それぞれです。

だからこそ、市況の数字だけに振り回されず、自分の暮らしと家計に合った選択をすることが大切です。

住まいは、日々の積み重ねの場所。

2026年は、価格だけでなく、「どんな毎日を送りたいか」から住まいを考える一年にしてみては いかがでしょうか。

LINE相談・個別相談のご案内

年末年始は、住まいについて考え直す方が増える時期です。

LINEでは、購入を前提としない、暮らしと家計を整理するご相談をお受けしています。

「まだ迷っている」

「何から考えればいいかわからない」

そんな段階でも大丈夫です。

2026年の暮らしを整える第一歩として、お気軽にご相談ください。

LINE住まい相談

家を買うならどっちが良い?通常の住宅ローン VS 残価設定型住宅ローン

「家を買うなら、住宅ローンはどれを選べばいいですか?」

不動産の現場にいると、必ず聞かれる質問です。

最近は、従来の通常の住宅ローンに加え、「残価設定型住宅ローン」という新しい選択肢も注目されています。

月々の返済額が抑えられると聞くと魅力的に感じますが、果たして本当に“お得”なのでしょうか。

今回は、家を買う人にとってどちらが良いのかを、仕組み・メリット・デメリットを踏まえて分かりやすく解説します。

通常の住宅ローンとは?

通常の住宅ローンは、借入金額を元利均等返済や元金均等返済で、

35年などの期間をかけて完済していく、もっとも一般的な住宅ローンです。

完済すれば住宅は完全に自分の資産となり、その後はローン返済のない生活が始まります。

仕組みがシンプルで、

✅総支払額が把握しやすい

✅金利タイプの選択肢が多い

✅将来の制約が少ない

という点が大きな特徴です。

残価設定型住宅ローンとは?

残価設定型住宅ローンは、将来の住宅価値(残価)あらかじめ差し引いて借りるローンです。

例えば、3,000万円の住宅に対し、将来の残価を1,000万円と設定した場合、当初は2,000万円分を中心に返済していくイメージになります。

一定期間後(多くは20~25年後)、残価部分について次の選択肢が用意されています。

✅そのまま完済して住み続ける

✅残価分を一括返済・借り換えする

✅住宅を買い取ってもらう

将来の選択肢が残されている」ことが、

このローンの最大の特徴です。

月々の返済はどちらが楽?

結論から言うと、月々の返済が軽くなるのは残価設定型住宅ローンです。残価分を除いた金額で返済を始めるため、同じ借入額でも毎月の支払いは抑えられます。

ただし注意したいのは、「月々が安い=総額が安い」ではないという点です。

残価設定型は、

・将来の一括支払い

・借り換え

・利息負担の長期化

などにより、総支払額が増える

ケースも少なくありません。

資産として考えるならどっち?

住宅を「資産」として考える場合は、通常の住宅ローンの方が有利です。通常ローンは、返済が進むほど確実に資産形成が進みます。完済後は、売却・賃貸・相続などの選択肢も自由です。

一方、残価設定型住宅ローンは、将来の住宅価値を前提にした設計のため、自由度がやや制限されます。

特に、「最後まで住み切るつもりだったが、残価の支払いが負担になる」というケースには注意が必要です。

ライフプラン重視ならどっち?

ライフプランの柔軟性を重視するなら、残価設定型住宅ローンが向いている人もいます。

例えば、

・将来、住み替えの可能性がある

・定年後の収入に不安がある

・今は教育費などで支出が多い

こうした方にとって、将来の選択肢が用意されている残価設定型は「安心材料」になる場合があります。

ただしこれは、“保険的な住宅ローン”と理解して選ぶべきものです。

宅建士視点でのアドバイス

不動産実務の現場で見る限り、多くの方にとって基本は通常の住宅ローンです。

残価設定型住宅ローンは、

・仕組みを十分理解している

・将来の住み方が流動的

・資金計画に余裕がある

こうした条件が揃って、

初めて検討価値が出てきます。

「月々が安いから」という理由だけで選ぶと、将来、思わぬ負担になる可能性もあります。

まとめ|迷ったらこの質問を

最後に、判断のためのシンプルな質問を一つ。

「この家に、65歳以降も住み続けたいですか?

はい → 通常の住宅ローン

迷っている/分からない → 残価設定型を検討

住宅ローンは、金利よりも「生き方」によって向き不向きが決まります。目先の数字だけでなく、10年後・20年後の暮らしまで想像して、自分に合った選択をしていきましょう。

「支払う=損?価格重視に囚われる日本社会と宅建士が伝えたい価値の考え方」

宅地建物取引士が解説。家賃や仲介手数料は本当に無駄なのか?ダブルスタンダードの心理と、価値ある支払いの考え方。

お金を支払うとき、あなたはどう感じますか?
「家賃が高い」「仲介手数料がもったいない」と思ったことはありませんか。
現代社会では、支出=損という感覚に囚われる人が増えています。しかし本当に大切なのは、価格ではなく支払うことで得られる価値です。

日本は長くデフレや価格競争の影響を受け、安さばかりを追い求める傾向が強くなっています。その結果、安心・安全・快適さといった本質的な価値を見落とし、暮らしや社会全体の質が損なわれかねません。

今回は、宅建士の視点から、「支払う=損」と考える心理の落とし穴と、家賃・仲介手数料を含むお金の価値について考えてみたいと思います。

1. ダブルスタンダードの心理

現代人は、自分の労働には正当な報酬を求める一方、他人の労働には「安くて当然」と考える傾向があります。心理学ではこれを**ダブルスタンダード(双基準)**と呼びます。

日本では長年のデフレや価格競争が影響し、消費者は「少しでも安く買う」ことを当然と考えがちです。その結果、給料に不満を抱きつつ、支出の際には安さだけを優先するという矛盾した行動が生まれています。これは個人の心理だけでなく、社会全体の価値観の歪みでもあります。

2. 価値より価格を重視する日本の未来

価格重視の考え方が広がると、サービスやプロフェッショナルの価値は低く見積もられ、賃金や品質の停滞につながります。

  • 安いことだけに注目して、安全性や安心を軽視する
  • プロの責任や専門性を過小評価する

このままでは、安心で快適な暮らしを維持する力が社会全体で弱まり、次世代に受け継がれる価値も損なわれかねません。私たちの暮らしの質は、価格ではなく価値を正しく理解する力にかかっているのです。

3. 家賃や賃貸についての考え方

家賃を「損」と感じる人は少なくありません。しかし、家賃は単なるオーナーのローン返済ではありません。

  • 安全な住環境
  • 建物の管理・修繕
  • 緊急対応や清掃などのサービス
  • 生活基盤の安定

これらすべてが家賃に含まれており、支払うことで安心と快適さを得られる対価です。価格だけで判断するのではなく、得られる価値を意識することが大切です。

4. 仲介手数料について

仲介手数料は、賃貸でも売買でも同じです。宅地建物取引士は、単に物件を紹介するだけではありません。また仲介手数料は法律で定められている報酬です。

  • 契約の安全性を守る
  • 法律上の責任を負う
  • トラブルやリスクを未然に防ぐ
  • 買主・借主・売主・貸主双方の利益を守る

これらすべての責任専門性が、仲介手数料に反映されています。価格だけで手数料を「高い」と判断するのは、安心な取引を手放すことにつながります。

5. 支払いを価値として捉える

「支払う=損」という感覚は、短期的な視点に囚われているから生まれます。
家賃や仲介手数料は、安心・安全・快適な暮らしを手に入れるための投資です。支払う先にある価値を理解することで、心の余裕も生まれます。

6. 未来に向けて

価格重視に囚われたままでは、社会全体の質も、自分の暮らしの質も下がってしまいます。しかし、私たち一人ひとりが価値を意識して支払いを判断する力を持てば、安心な暮らしと質の高い社会を守ることができます。

宅建士として伝えたいのは、支払うお金を「損」と考える前に、その先にある安心・安全・快適さの価値を理解することの大切さです。価値を意識する一歩を踏み出すことで、日本の未来も、私たちの暮らしも、より豊かで前向きなものになるはずです。

東京23区の住宅はまだ買える?制度緩和で広がる“都心購入のチャンス”とは

東京23区の住宅購入は、金利優遇と減税制度の緩和で「今が買いどき」——都心ならではの資産価値とメリットとは?

東京23区の住宅価格は高騰が続き、「都心でマイホームはもう難しい」と感じる声が増えています。
しかし2025年は、フラット35の金利優遇拡充と、住宅ローン減税の床面積要件の緩和という二つの制度改正が重なるタイミング。実は今、23区での住宅購入が“少し現実的に近づく”動きが出ています。

■ フラット35は「金利優遇の拡大」で買いやすくなる

今回の見直しポイントは、床面積要件ではなく“金利優遇”の強化です。

① 子育て・若年世帯への金利優遇が拡充

フラット35「子育てプラス」の優遇が拡大される方向です。

  • 子育て世帯・若年夫婦の金利引き下げ幅がアップ
  • 優遇期間の延長が検討されている
  • 自治体の子育て支援制度と連携しやすくなる

23区で子育てする世帯にとって、固定金利で長期的に返済が安定するメリットがより大きくなります。

② 省エネ基準を満たす住宅の金利優遇が拡大

フラット35S(省エネ)では、断熱性能が高い住宅ほど金利優遇期間が伸びます。

23区の新築や築浅マンションは省エネ基準を満たす物件が多いため、
“都心×省エネマンション”は最もメリットが大きい層になります。

住宅ローン減税は「40㎡以上」へ緩和の方向

(※23区に多いコンパクトマンションが対象拡大)

住宅ローン減税の適用床面積が、
従来の50㎡以上 → 40㎡以上へ緩和される方向 です。

これにより、

  • 23区に多い40~49㎡台のコンパクトマンション
  • DINKS・単身者向けの1LDK物件
    などが減税の対象に入り、実質の負担が軽くなる見込みです。

● 節税効果が増えると“実質総返済額”が下がる

控除期間の見直しも入り、特に借入額が大きくなりがちな23区では、この恩恵が大きくなります。

価格は高い。でも「資産価値が落ちにくい」のが23区の強み

23区の住宅価格が高い一方で、以下の理由から資産価値は非常に安定しています。

  • 圧倒的な交通利便性
  • 人口流入は今も全国トップ
  • 再開発エリアが多い
  • コンパクトマンション需要が強い

「買った後のリスクが低い」という点は、都心購入における大きな強みです。

“今がチャンス”と言える理由

制度変更+住宅価格動向が重なる2025年年末

✔ フラット35 → 金利優遇が拡大
✔ 住宅ローン減税 → 40㎡緩和で対象物件が増える
✔ 23区のコンパクトマンション需要は依然強い

特に40㎡台は「住宅ローン減税が効きやすい」×「フラット35Sが使える可能性が高い」という組み合わせで、購入環境が大きく改善します。

23区の住まい選びは“正しい制度理解×物件の見極め”がカギ

制度を理解したうえで、

  • どのエリアが狙い目か
  • どの物件が省エネ優遇を受けられるか
  • 資産価値を落としにくい物件条件
    を押さえることで、都心購入の成功率が大きく変わります。

東京ファンライフ不動産では、
女性目線・ライフスタイル軸での都心物件のご提案
を強みとしています。

「23区でも買える物件はありますか?」
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【住み替えの基礎知識】―スムーズな売却・購入を成功させるために知っておきたいポイント―

住み替えの基本をわかりやすく解説。売却と購入の流れ、費用、ローン、注意点まで、初めてでも失敗しないためのポイントを網羅。住み替えで後悔しないコツが短時間で理解できます。

■ はじめに

「今の家を売って、新しい家を買う」。
住み替えは、人生の転機に行われる大きな住まいのアップデートです。

しかし「住み替え 何から始める?」「売却と購入、どっちを先に進める?」と検索されることが多いように、基礎知識がないまま進めると、資金不足やスケジュールのズレなどのトラブルが起きやすくなります。

ここでは、住み替えを考え始めた人が最初に知っておきたい 基本の流れ・お金・スケジュール・注意点 を総まとめします。


■ 1.住み替えとは?

住み替えとは、現在の住まいを売却して新しい住まいを購入することを指します。
理由はさまざまですが、以下のようなライフステージ変化がきっかけになるケースが多いです。

  • 子どもの成長に合わせて広い家へ
  • 通勤や学校へのアクセスを改善したい
  • 老後を見据えて駅近・バリアフリーへ
  • 資産価値の高いエリアへ移りたい

住み替えは「売却」「購入」「引っ越し」など、複数の工程を同時に進めるため、事前の理解が成功への鍵になります。


■ 2.住み替えには「売り先行」と「買い先行」の2種類がある

● 売り先行

今の家を売ってから次の家を買う方法
《メリット》

  • 資金計画が立てやすい
  • 売却代金を確定させてから購入できる
    《デメリット》
  • 仮住まい・二度の引っ越しが必要になる場合がある

「リスクは避けたい」「資金に不安がある」場合に向いています。


● 買い先行

新しい家を先に買い、後から今の家を売る方法
《メリット》

  • 理想の物件をじっくり選べる
  • 仮住まい不要でスムーズに引っ越しできる
    《デメリット》
  • 資金に余裕が必要
  • 売却が遅れると一時的に二重ローンになる可能性

「気に入った物件を逃したくない」「余裕を持って進めたい」という人に向いています。


■ 3.住み替えの全体の流れ(基本ステップ)

① 現在の住まいの査定

複数社の査定を取り、相場を把握します。
売却価格の見込みは、資金計画の土台になります。

② 資金計画を立てる

  • 売却価格の見込み
  • 残っている住宅ローン
  • 売却・購入それぞれの諸費用
  • 引っ越し費用
    など、トータルでいくら必要か試算します。

③ 新居の条件整理

エリア・広さ・学区・生活動線など、希望条件を明確にします。

④ 売却活動・物件探しを開始

“売り先行”か“買い先行”かによって優先順位が変わります。

⑤ 売買契約

売却・購入の契約タイミングは、住み替えの成功を左右します。

⑥ 引越しと引渡し

売却引渡しと新居入居日を調整しスムーズな移動を行います。


■ 4.住み替えにかかる費用

住み替えでは、売却・購入の両方に費用がかかります。

● 売却時の費用

  • 仲介手数料
  • 抵当権抹消費用
  • 売買契約書の印紙代
  • 住み替えのためのクリーニングや修繕費(任意)

● 購入時の費用

  • 頭金
  • 仲介手数料
  • 登記費用
  • 住宅ローン事務手数料
  • 火災保険料・固定資産税などの清算金

さらに、タイミングによっては以下も必要です。

  • 仮住まい費用
  • 二度の引越し代
  • つなぎ融資/住み替えローンの費用

トータルで 物件価格の7〜10%程度 が目安とされています。


■ 5.住み替えのよくあるトラブル

● ① 資金計画のズレ

→ 売却額が思ったより低く、購入費用が不足する

● ② スケジュール管理の失敗

→ 仮住まいが必要になり、費用がかさむ

● ③ 売却価格の設定ミス

→ 高すぎると長期化し、安すぎると損をする

● ④ 新居選びの後悔

→ 生活動線や周辺環境を見落とす

● ⑤ 不動産会社選びのミス

→ 経験不足の担当だと調整がうまくいかない


■ 6.トラブルを防ぐためのポイント

① 複数社査定で相場を正しく把握

1社だけだと偏りが出ます。必ず比較を。

② 資金計画は「最悪のケース」も含めて立てる

“売却が遅れた場合”のシミュレーションも必須。

③ 契約時に「引渡し猶予」をつけておく

売却→入居の無駄な空白を防ぎます。

④ 新居は昼・夜・平日・休日でチェック

生活して初めて気づくことが多いため。

⑤ 理想は「売却・購入を同じ会社で」

スケジュール管理が一元化され、トラブルが激減します。


■ 7.まとめ

住み替えは工程が多く難しい印象がありますが、
基礎知識を理解し、正しい順序で進めればリスクは大きく減らせます。

  • 売り先行・買い先行の違いを理解する
  • 早めに資金計画を立てる
  • スケジュールを綿密に管理する
  • 信頼できる不動産会社をパートナーにする

これだけで住み替えは驚くほどスムーズになります。

あなたの次の暮らしが、もっと快適で幸せなものになりますように。

異常な価格高騰が生む「東京マンション市場のゆがみ」──転売規制が示す新たな局面

なぜ都心マンションはこんなに高くなったのか?転売禁止や外国人投資家の滞納問題など、今の住宅市場に潜む“異常事態”を宅建士がわかりやすく解説します。

― 千代田区の転売禁止要請、月島の通達、そして外国人投資家による管理費滞納。

住宅が“暮らし”ではなく“投資商品”になりつつある現状を読み解く ―

■ マンション価格が「異常値」に達した東京の現状

近年、東京都心のマンション価格は、まさに“異常”といえるほどの高騰を見せています。70㎡で1億円を超える物件も珍しくなく、共働き世帯でも手が届きにくい価格帯が常態化。
いまや住宅が「生活のための場所」ではなく、「投資の対象」として扱われるケースが増えています。

とくに都心部では、外国人投資家による買い占めも進み、
抽選販売の新築マンションが発売と同時に“即完”する現象も起きています。

■ 千代田区「5年間転売禁止特約」の要請

2025年7月、千代田区は区内の分譲マンション事業者に対し、
「契約から5年間は転売を禁止する特約を設けるように」と正式に要請しました。
これは、投資目的の短期転売(いわゆる“フリップ”)を防ぎ、
真に居住を希望する人々が住宅を確保できるようにするためのものです。

このような“転売規制”を行政が打ち出すのは極めて異例。
それだけ、市場の過熱が深刻な段階に達していることの表れです。

■ 三井不動産「月島プロジェクト」での手付金没収通達

同じく2025年、三井不動産レジデンシャルが手がける月島の大型マンション「セントラルガーデン月島」では、「転売目的で購入したと判断された場合、手付金を没収する」との通達が話題となりました。
デベロッパー自らが“転売抑制”に踏み込む姿勢を見せた点で、業界内でも注目を集めています。

こうした背景には、抽選販売を利用して転売差益を得ようとする「フラッパー」行為が後を絶たないことがあります。
一見すると市場が活況に見えても、実需(実際に住む人)が置き去りにされている現状が浮き彫りです。

■ 晴海フラッグ、そして外国人オーナー問題

晴海フラッグをはじめとする都心部の人気タワーマンションでは、
外国人投資家による一括購入・転売・賃貸化が相次ぎました。
その結果、居住者の入れ替わりが激しく、
管理組合の運営や修繕積立金の徴収に支障をきたす事例が増えています。
ネットニュースでは、外国人オーナーによる「管理費滞納」や「連絡不通」などの問題が報じられ、
共同住宅としての健全な維持管理が難しくなっている現状が明らかになりました。

■ 投機化がもたらす“ゆがみ”と今後のリスク

短期転売や不在オーナーの増加は、
本来あるべき「コミュニティ型の居住文化」を損なうだけでなく、
修繕積立金の不足による資産価値の低下を招きます。
また、金利上昇や景気変動により投資目的の売却が一斉に起これば、
価格の急落という二次的なリスクも考えられます。

つまり、投資としての不動産が増えることは、
市場全体を不安定にする“ゆがみ”を内包しているのです。

■ 宅地建物取引士としての見解

宅地建物取引士として現場を見ていて強く感じるのは、
「不動産が資産である前に、まず“暮らしの器”であるべき」という原点です。

住まいを“転売益を狙う対象”として見るか、
“生活の基盤”として大切にするか。
その違いが、数年後のマンションの価値を大きく左右します。

これから住宅を購入する方に伝えたいのは、
「資産性」だけでなく「居住性」「管理」「地域性」といった
“住まいとしての持続力”をしっかり見極めること。
短期的な値上がりよりも、長く安心して住めることこそが真の価値です。

■ まとめ ― 見直されるべき“住まいの本質”

転売禁止の動き、手付金没収の通達、外国人オーナー問題。
これらはすべて、東京の不動産市場が今「転換期」にあることを示しています。

住宅の本質は、投機ではなく“暮らし”。
この当たり前の価値観を、もう一度見つめ直す時期に来ているのではないでしょうか。

■執筆者プロフィール

今西千登瀬(いまにし ちとせ)
インテリアコーディネーター・子育て住空間コンサルタント。
40代女性の「心とからだ、暮らしにやさしいライフスタイル」をテーマに、住宅・不動産・ライフスタイル領域でコラムを執筆中。

東京都23区の中古マンション平均価格まとめ|1億円超えでも買える街はここ!

東京都23区の中古マンション平均価格(70㎡換算)を徹底比較。千代田区や港区は1億円超えでも、墨田区や江東区など割安で住みやすい街も紹介。生活に負担なく購入できる年収目安や街ごとの住みやすさも解説しています。

インテリアコーディネーターの今西千登瀬です。
近年、東京都23区のマンション価格は過去最高水準に達し、ついに平均価格が1億3,000万円を超えるエリアも出てきました。
「もう都心ではマンションが買えない」と感じる方も多いのではないでしょうか?

今回は、最新データをもとに、

  • 無理のない購入年収の目安
  • 各区の平均価格帯
  • 23区内でも“まだ手が届く街”とその住みやすさ
    をまとめました。

1|1億3,000万円のマンション、どんな人が買える?

マンション購入では、年収の25〜30%を住宅費に充てるのが理想とされています。
一般的な住宅ローン金利(1%前後)・35年返済を想定すると、
おおよそ以下の年収で「無理なく返せる価格帯」が見えてきます。

年収無理のない購入価格目安
800万円約5,000万円前後
1,200万円約7,000〜8,000万円前後
1,500〜2,000万円約1億円前後が現実的

つまり、1億3,000万円クラスのマンションを無理なく購入できるのは、
年収2,000万円以上のご家庭が中心ということになります。


2|23区の平均マンション価格(中古・70㎡換算)

区名平均㎡単価70㎡換算価格(目安)
千代田区約190万円約1億3,300万円
港区約185万円約1億2,950万円
渋谷区約175万円約1億2,250万円
中央区約170万円約1億1,900万円
目黒区約150万円約1億500万円
文京区約140万円約9,800万円
新宿区約135万円約9,400万円
品川区約130万円約9,100万円
世田谷区約120万円約8,400万円
杉並区約105万円約7,300万円
中野区約100万円約7,000万円
江東区約95万円約6,650万円
練馬区約85万円約5,950万円
板橋区約80万円約5,600万円
大田区約85万円約5,950万円
墨田区約86万円約6,020万円
足立区約70万円約4,900万円
葛飾区約65万円約4,550万円
江戸川区約68万円約4,760万円

(参考:LIFULL HOME’S/東京23区中古マンション相場 2025年10月)


3|“まだ買える”割安区と住みやすさの理由

3|“まだ買える”割安区と住みやすさの理由(足立区・板橋区・江東区・墨田区)

高騰する都心部と比べて、5,000〜7,000万円台で購入できる可能性があるエリアも、23区内にはまだ残っています。
ここでは、価格・アクセス・街の雰囲気のバランスが取れた4つの区を紹介します。


🏠 足立区:価格の手頃さと再開発の勢い

  • 平均価格:約4,900万円
  • 北千住・綾瀬・梅島など、駅近でも5,000万円前後の物件が中心。
  • 北千住駅は5路線利用可能で、東京・大手町方面へも30分以内。
  • 商業施設や大学キャンパスの整備が進み、**「昔ながらの下町×若者文化」**が融合した街に進化中。
  • 将来的な再開発や利便性向上により、資産価値上昇の余地もあります。

🏠 板橋区:都心アクセス良好、生活環境のバランス◎

  • 平均価格:約5,600万円
  • 成増・高島平・板橋本町などは、都心まで30分圏内。
  • 駅前にスーパー・医療施設・保育園が揃い、子育て世帯にも人気
  • 緑が多く、静かな住宅街が広がるため、落ち着いた暮らしを求める人に最適です。

🏠 江東区:湾岸エリアで“資産性×住みやすさ”両立

  • 平均価格:約6,650万円
  • 清澄白河・豊洲・東陽町などは、生活利便性と街の落ち着きを両立。
  • 公園・商業施設・教育環境が整備され、子育て・共働き世帯からの支持が高い。
  • 再開発が続く湾岸エリアは、資産価値の安定性も魅力です。

🏠 墨田区:下町情緒とリバーサイドの再生力

  • 平均価格:約6,000万円前後
  • 錦糸町・押上・両国などは、交通利便性と商業の活気を併せ持つエリア。
  • 東京スカイツリー周辺では再開発が進み、商業施設・ホテル・住宅が一体化。
  • 清澄白河に隣接するエリアでは、カフェやギャラリーが点在するクリエイティブな雰囲気も人気。
  • 物件価格は都心より抑えめで、“リバーサイド都心生活”を叶えやすい区として注目が高まっています。

💡 まとめ:4区に共通するポイント

  • いずれも都心アクセスが良好で、生活施設が身近。
  • 再開発や街づくりの進行により、将来の資産価値維持が見込める
  • 「高すぎない価格帯で、生活も楽しめる街」を探すなら、この4区は要チェックです。

4|マンション購入で後悔しないためのチェックポイント

  1. 管理費・修繕積立金・固定資産税を含めた総コストを把握する。
  2. 「広さ」「立地」「築年数」のうち何を優先するか、家族で話し合う。
  3. 駅徒歩10分以内・管理状態良好な物件は資産価値が下がりにくい
  4. 郊外寄りの区でも「再開発エリア」を狙うと、将来のリセール価値が見込める場合もある。

5|まとめ:年収だけでなく“街の未来”も見据えた選択を

1億円を超える価格帯が当たり前になりつつある東京のマンション市場。
しかし、足立区・板橋区・江東区のように「価格」「利便性」「将来性」を兼ね備えた街も多く存在します。

住まい選びは「今買えるか」だけでなく、
「この街でどんな暮らしをしていきたいか」を見据えることが大切。

ライフステージや家計バランスに合わせた“無理のない選択”こそが、
これからの東京で賢く暮らす第一歩になるでしょう。


💡執筆者プロフィール

今西千登瀬(いまにし ちとせ)
インテリアコーディネーター・子育て住空間コンサルタント。
40代女性の「心とからだ、暮らしにやさしいライフスタイル」をテーマに、住宅・不動産・ライフスタイル領域でコラムを執筆中。


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