都心の好立地に住みたいけれど、所有権付きマンションは価格が高くて手が届かない…。そんなときに注目されるのが「定期借地権付きマンション」です。土地は借りる形式ですが、建物は自分の所有物です。
今回は、メリット・デメリットだけでなく、前払い地代と月々地代の違い・注意ポイントも解説します。
定期借地権付きマンションとは?
- 土地は借りる(定期借地権):契約期間は50〜70年が一般的
- 建物は自分の所有物:マンション部分を所有
- 契約期間満了後は建物を解体し土地を返還:長期的な資産形成には注意が必要
メリット
- 購入価格が割安場合もあります。
- 税負担が軽い
土地分の固定資産税・都市計画税は不要。建物分のみ。 - 都心・駅近に住める
地主が手放さない好立地の場所に住めます。 - 期間が決まっているので相続など面倒な問題も回避
デメリット
- 期間終了で更地返還
契約満了時には建物を解体して土地を返す必要があります。 - 売却の制約
残存期間が短いと買い手がつきにくく、売却には地主承諾が必要な場合があります。契約条件をしっかり確認することが大切です。 - ローン審査がやや厳しい
土地を所有していないため、融資審査に制限が出ることがあります。 - 子どもに資産として残したい場合は不向き
損得を分けるポイント
1. 明確な出口戦略が必要
契約満了時に建物を手放すことが前提です。
- 30〜50年後の住み替えを見据える
- 子どもが独立したら住み替えるなど、残存期間が長い内に売却を考えることも重要なポイント
- 売却・賃貸・住み替えのシナリオを事前に考える
2. 地代の支払い方法を理解する
前払い地代
- 契約時に一括で支払う地代
- 初期費用は高額ですが、月々の支払いが不要になる場合があります
- 注意点:資金負担が大きいため、生活費やローンとのバランスを確認する必要があります
月々地代
- 毎月の支払いとして地代を支払う
- 月々の生活費に上乗せされるため、無理のない金額かを確認することが重要
- 将来の契約更新や地代改定の可能性もあるため、契約条件を確認することが必要です
東京の定期借地権付きマンション事例
| 物件名 | 所在地 | 面積(㎡) | 築年数 | 残存期間(年) | 価格(万円) | 地代(月額) | 解体準備金(月額) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| パークコート青山高樹町 ザ タワー | 港区南青山 | 62 | 5 | 50 | 2億7,100(前払い地代含む) | なし | 20,000 | 高級タワーレジデンス、角住戸中心 |
| パークコート渋谷 ザ タワー | 渋谷区宇田川町 | 40 | 3 | 50 | 8,350万円 | 15,000 | 10,000 | 駅徒歩7分、商業施設併設 |
| パークコート神楽坂 | 新宿区赤城元町 | 57 | 4 | 50 | 8,380万円 | 12,000 | 8,000 | 隈研吾氏監修、神社との一体開発 |
※価格や地代、解体準備金は参考値であり、実際の物件によって異なります。
まとめ
定期借地権付きマンションは、都心の好立地に割安で住めるメリットがあります。しかし、
- 契約満了時の出口戦略を明確にする
- 前払い地代・月々地代・解体準備金などのランニングコストを確認する
ことが重要です。
ライフプランに合った支払い方法を選ぶことで、定期借地権付きマンションのメリットを最大限に活かすことができます。
💡ポイント:「地代の支払い方法」と「契約満了後の出口戦略」をセットで考えることが、損得を分ける鍵です。